ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.03.17 09:20
更新日: 2023.03.17 11:31

フェラーリ499Pが衝撃のポールポジション獲得! トヨタ2台を逆転【WEC第1戦セブリング予選レポート】


ル・マン/WEC | フェラーリ499Pが衝撃のポールポジション獲得! トヨタ2台を逆転【WEC第1戦セブリング予選レポート】

 日没間際の19時20分に開始されたハイパーカーのセッションでは、ピット位置が最も出口寄りの2号車キャデラックVシリーズ.Rを先頭に11台の車両がコースインしていく。

 トヨタGAZOO Racingでは、FP3でクラッシュのあった7号車GR010ハイブリッドも無事出走。7号車は小林可夢偉が、8号車はブレンドン・ハートレーがアタック担当となった。ハートレーはトラフィックを避けるためか、少し遅れてコースへと入っていった。

 序盤、ミケル・イェンセンがドライブする93号車プジョー9X8がコース上で一時ストップする場面もあったが、まもなく走行を再開し、事なきを得る。

 タイヤウォーマー禁止により、各車はタイヤへの熱入れをしながら徐々にタイムを上げてくるという、昨年までの予選とは異なる光景が見られるなか、まずはミカエル・クリステンセンの5号車ポルシェ963が1分47秒387を記録し、暫定首位に立つ。

 これを破ったのは51号車フェラーリ499Pのアレッサンドロ・ピエール・グイディで、1分46秒台へと突入。さらに8号車のハートレーが1分45秒364、さらに7号車可夢偉が1分45秒825と、トヨタ2台が相次いで45秒台に入れ、プラクティスから続く好調をキープしてワン・ツーで予選を終えるかと思われた。

 しかしこれを上回ったのが50号車フェラーリのアタッカーを務めたフォコだった。フォコは残り5分を前にしたアタックで1分45秒067というこの週末の最速タイムを絞り出し、タイミングモニターの最上段に躍り出た。さらに51号車もピエール・グイディが終盤にタイムを更新して45秒台に入れ、4番手につけることに。

 一方、トヨタ2台はそれぞれの自己ベストタイムをさらに更新するもののフォコには及ばず、残り4分を切って相次いでピットへと向かい、アタック終了。8号車が2番手、7号車が3番手で予選を終えることとなり、フェラーリのピットはデビュー戦でのポール獲得に沸いた。

 新規参戦メーカーを多数迎えた新時代の2023年WEC最初の予選は、スポーツプロトタイプレースに復帰したフェラーリが、その初戦で劇的なポールポジションを獲得するという結果に終わった。なお、5番手には2号車キャデラック、6〜7番手にはポルシェ963と、WECデビュー戦となった2車種のLMDh車両が続いた。さらに、昨年から参戦するプジョー9X8の2台、そしてノンハイブリッド勢のグリッケンハウス、ヴァンウォールと続く予選オーダーとなっている。

 注目の開幕戦決勝レースは3月17日(金)、現地時間正午(日本時間18日午前1時)にスタート。1000マイル、または8時間で争われる。


トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド
トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963
プジョー・トタルエナジーズの93号車プジョー9X8
プジョー・トタルエナジーズの93号車プジョー9X8
 


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