クラス6番手スタートだったチームWRT41号車のロバート・クビサが開始10分で導入されたSCまでに2番手へとジャンプアップ。3番手の僚友31号車とともに、首位ユナイテッド・オートスポーツの23号車を追う展開となった。
中盤にかけてはハーツ・チーム・JOTAの48号車、プレマ・レーシングの63号車と9号車ら、有力どころが上位へ進出してくる。
トップを快走していた23号車だったが、3時間10分が過ぎたところで、トラブル発生か突如スローダウン。ジョシュ・ピアソンはコース脇にマシンを止め、無念のリタイアとなった。
このあと各車のピット回数がそろうと、プレマ・レーシング63号車の女性ドライバー、ドリアーヌ・ピンが首位に浮上。ハーツ・チーム・JOTA48号車とトップを入れ替えながらレースが進んでいった。
残り1時間24分というところでトップを走る48号車が10回目のピットに飛び込むと、その5分後に63号車もピットイン。ダニール・クビアトからミルコ・ボルトロッティにドライバー交代する。
終盤になってもイエロー等が出ないなか、残り45分で48号車、残り40分で63号車、残り38分でユナイテッドの22号車と、首位に立った車両が相次いでルーティンピットへ。1スティント40分弱のLMP2にとっては、フィニッシュまで燃料がもつかどうかという、瀬戸際での勝負となった。
JOTA48号車のウィル・スティーブンスが再びトップに立ち、日没を迎えるなか争いは最終局面へ。2番手に上がったチームWRT41号車は残り34分でピット作業を行い、7番手まで順位を下げた。
残り12分のところで48号車がスプラッシュ。首位に立った63号車が持ち堪えられるかに注目が集まったが、残り4分を切ってピットへステアリングを切ると、3番手へと後退した。
この結果、ハーツ・チーム・JOTAの48号車が優勝。2位にユナイテッド22号車、3位にプレマ63号車となった。LMP2では7位までが、トップと同一ラップでレースを終える接戦となった。

