フェラーリAFコルセ、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ、ユナイテッド・オートスポーツ、JOTA、チームWRT、ケッセル・レーシングなどのチームが、WEC第3戦に向けて、3月末にスパ・フランコルシャンでテストを行った。

なお、ユナイテッド・オートスポーツは、23号車オレカがセブリングでリタイアした異常事態から「前に進もうとしている」という。チームは最近、コクピット内の車載カメラが緩み、キル・スイッチを作動させたセブリングの件について、報告書を完成させた。
ユナイテッドの共同オーナーであるリチャード・ディーンによると、ユナイテッドはカメラの取り付けマウントを変更するよう要請されていたのだという。
「我々が取るべき責任の要素がある」と彼は言った。
「我々は、そうされなければよかったのにと思うような立場に立たされた。我々はそれに満足できないと言う機会もあったが、そうしなかった」
■日本と欧州で4週連続レースの可夢偉と平川
トヨタ8号車の平川亮は、2年前にトヨタGR010ハイブリッドで初めて走った場所へと戻ってきた。このテストがきっかけとなり、平川は8号車のラインナップに加わり、タイトルを獲得した。
平川はSportscar365の取材に対し、「オーディションでは、翌年のシートが得られるかどうか分からず、ストレスを感じていたのを覚えています」と語った。
「テストではあらゆることを試しましたが、今はレギュラードライバーとして戻ってきました。もちろん、シートを獲得するために努力していましたが、もし2年前の僕に(シートを獲得したと)言ったら、驚くでしょうね」
平川と、7号車のドライバー兼チーム代表の小林可夢偉は、ヨーロッパと日本を横断する集中的なダブル・スケジュールの真っ最中である。両ドライバーは先週富士で行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の第1・2戦に出場し、WECポルティマオ戦の後に第3戦の鈴鹿へと向かい、その後ヨーロッパに戻りスパ6時間レースに出場する予定だ。
平川は、「日中はスポーツをするようにしています。それが(時差ボケに)すごく効くんです。今朝はランニングをしました。時々、昼寝もしますが、ごく短い時間です。いつもは1日か2日経てば大丈夫です。今日は2日目にして、いい感じです」と語っている。

■新SC手順をバーチャルで確認
今年のル・マン24時間レースで導入される新しいセーフティカー手順のシミュレーションに、ル・マン・バーチャル・シリーズチームのeスポーツ・ドライバー40人が参加した。
ル・マン24時間バーチャルのエグゼクティブ・ディレクターであるジェラール・ヌブーは、この手順は何度もテストされ、レースディレクターのエドゥアルド・フレイタスとのミーティングも行われたことを明らかにした。
ヌブーは、バーチャルリハーサルのコストと安全性の利点を挙げ、「バーチャルがいかに現実を助けることができるかを、純粋に示すものだった」と語っている。
* * * * * *
ポルティマオ6時間レースは、4月14日金曜日に行われる2回のフリー走行で幕を開ける。いずれも90分間となるセッションは、現地時間10時30分(日本時間18時30分)と15時30分(日本時間23時30分)に開始される予定だ。
