ヘンドリック・モータースポーツのチームオーナーであるリック・ヘンドリックは、プライマリーカーとバックアップカーをチェックするために会場に足を運んだ。来月、ふたつのクルマは適度に分解され、フランスで開催されるル・マン第100回大会に向け、現地に輸送される予定となっている。
既報のとおり、このクルマは“Next Gen”シボレー・カマロZL1レースカーの改良版であり、今年2月にデイトナで正式に発表された。システムやコンポーネントはNASCARカップシリーズを走るクルマとほとんど変わりないが、ル・マンで走るために専用の装備が施され、その中には夜間レース用のヘッドライトとテールライト、大型の燃料タンク、カーボン製ブレーキディスク、専用設計のグッドイヤー製イーグルレースタイヤなどが含まれている。
ドライバーのひとりであるジョンソンは、「シボレー、ヘンドリック・モータースポーツ、グッドイヤー、そしてチャド(・クナウス)やグレッグ・アイブスとともに働くファミリーと一緒に、この一生に一度のチャンスを手に入れたことに感動している」と語った。
「非常にクールなレイヤーがたくさんある。それは本当に特別なことで、僕はとても感謝しているんだ」
1年以上前のセブリングで、ヘンドリック・モータースポーツはNASCAR、シボレー、IMSA、グッドイヤーと共同で、2023年のル・マン24時間レースに“ガレージ56(章典外の招待枠)”として参戦することを発表した。
アメリカのチームは今年2月にACOフランス西部自動車クラブから正式な招待状を受け取り、ヘンドリック・モータースポーツとNASCARの歴史に残るカーナンバーにちなんだ24番のゼッケンをマシンに装着する予定だ。
最初の発表から13カ月が経過した今、マシンは100周年を迎える歴史的な会場に乗り込むまで2カ月を切ったところにいる。
「ヘンドリック・モータースポーツのバナーがル・マンのレーストラックを周回するのを見るのは、私にとってもっともエキサイティングなことだ」と、クナウス。
「8.4マイル(約13.6km)という難易度の高いトラックで24時間走り続けるレースカーのなかにヘンドリック・モータースポーツを見ること、NASCARを代表するヘンドリック・モータースポーツのチームメイトがそこにいるのを見ることは、私にとって世界を意味することだ」
