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 レース終盤、右リヤのサスペンション破損によりストレート脇でストップした12号車レクサスRC F GT3(バッサー・サリバン)の回収作業のため、このレース4度目のコーションが導入される。残り時間40分となったところでリスタートが切られると、今度は01号車がアレクサンダー・シムズ駆る首位31号車を強襲しターン3でトップを奪った。

 チップ・ガナッシのキャデラック01号車がそのまま後続を引き離しにかかる一方、アクション・エクスプレスの31号車は6号車ポルシェにも攻略され3番手に後退した。ニック・タンディ駆る6号車はレース最終盤に首位と2.4秒差のところまで迫ったが、バン・デル・ザンデはこれを突き放す。スタートから2時間40分後、102周目に01号車がトップチェッカーを受けた。トップ3オーダーは直前の状況から変わらず。4番手に10号車アキュラ、5番手に24号車BMWが続いている。

 このレースがデビュー戦となったJDC・ミラー・モータースポーツの5号車ポルシェ963は、トップと同一周回でレース走りきり総合7位入賞を果たした。

 LMP2クラスも目まぐるしくトップが入れ替わるなか、ベン・キーティングのドライブで序盤戦をリードした52号車オレカ07(PR1マティアセン・モータースポーツ)や、各車が2度目のピット作業を終えた後にトップに立った04号車オレカ07(クラウドストライク・レシング・バイ・APR)を退けた、TDSレーシングの11号車オレカ07(スティーブン・トーマス/ミケル・イェンセン組)がクラス優勝を飾った。周回数はGTP勢と同じ102周を数えている。

 GTカテゴリーでは、同シリーズでたびたび起きるGTDプロとGTDの“逆転現象”が発生。プロ・アマカテゴリーであるGTDの上位陣がGTDプロカーに先んじてチェッカーを受けている。

 GTDクラスを制したケリーモス・ウィズ・ライリーの91号車ポルシェ911 GT3 R(アラン・メトニ/ケイ・バン・ベルロ組)は、ストラテジーを駆使してレース中盤に上位に進出すると、スタートから2時間過ぎに首位を走る44号車アストンマーティン・バンテージGT3(マグナス・レーシング)に勝負を仕掛けオーバーテイクに成功する。その後は後続との間にマージンを作り、ターナー・モータースポーツの97号車BMW M4 GT3を9.6秒後方に追いやる快走でトップチェッカーを受けた。クラス3位はケリーモスのもう一台92号車ポルシェ911 GT3 Rだ。

 オールプロのドライバーラインアップが認められているGTDプロは、ウェザーテック・レーシングの79号車メルセデスAMG GT3エボ(ダニエル・ジュンカデラ/ジュール・グーノン組)が優勝。14号車レクサスRC F GT3がクラス2位を得ている。ポールポジションからスタートした9号車ポルシェ911 GT3 R(パフ・モータースポーツ)は、序盤のドライブスルー・ペナルティが響き3位に。

 23号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシングチーム)と3号車シボレー・コルベットC8.R GTD(コルベット・レーシング)はさらに重いペナルティを受けた。2台には4回目のコーション時に不適切なウェーブバイを行ったとして、2分50秒のストップペナルティが課せられたのだ。クラス首位、2番手を走っていただけに痛すぎる失態となった。

 ウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第5戦は、6月25日にアメリカ・ニューヨーク州のワトキンス・グレンで開催されるグレン6時間だ。

ウェザーテック・レーシングの79号車メルセデスAMG GT3エボ 2023年IMSA第4戦ラグナ・セカ
ウェザーテック・レーシングの79号車メルセデスAMG GT3エボ 2023年IMSA第4戦ラグナ・セカ
TDSレーシングの11号車オレカ07・ギブソン 2023年IMSA第4戦ラグナ・セカ
TDSレーシングの11号車オレカ07・ギブソン 2023年IMSA第4戦ラグナ・セカ
ケリーモス・ウィズ・ライリーの91号車ポルシェ911 GT3 R 2023年IMSA第4戦ラグナ・セカ
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