テストデーを4日後に控えた段階で発表されたBoPのアップデートは、LMH規定車のトヨタとフェラーリ、LMDh規定車のポルシェとキャデラックのように、同じプラットフォームで構築されたクルマに対して異なる量の調整が行われていることから、いわゆる“プラットフォームBoP”の変更とは見なされていない。

 このプラットフォームBoPについては、トヨタが今季3勝目を挙げたスパ・フランコルシャン6時間レースの後に、ポルシェがル・マンに向けて見直しを行うことを呼びかけていた。

 プジョー・トタルエナジーズの“ウイングレス”プジョー9X8、バイコレス製ヴァンウォール・バンダーベル680・ギブソン、ハイパーカー初年度からシリーズに参加しているグリッケンハウス007 LMHは、いずれも3月に公表された最初のBoPテーブルから変更されていない。

 当時、WECの主催者であるFIAとACOフランス西部自動車クラブは、第4戦ル・マンが終わるまでは車両ごとのBoPを変更しない意向を示していた。ただし、プラットフォームの変更が事前に発生する可能性があることは理解されている。

 ハイパーカークラスに適用されるBoPは、LMHとLMDhという異なるレギュレーションで作られた車両のバランスをとるために設計されており、各車両の潜在的なパフォーマンスレベルを決定するためにシミュレーションデータに大きく依存している。

■ル・マン24時間用ハイパーカーBoP(5月31日付)早見表

プラットフォーム マシン 最低重量 エネルギー量
LMDh キャデラックVシリーズ.R 1046kg(+11) 904MJ(+1)
LMH フェラーリ499P 1064kg(+24) 901MJ(+2)
LMH グリッケンハウス007 LMH 1030kg(±0) 913MJ(±0)
LMH プジョー9X8 1042kg(±0) 908MJ(±0)
LMDh ポルシェ963 1048kg(+3) 910MJ(±0)
LMH トヨタGR010ハイブリッド 1080kg(+37) 908MJ(+4)
LMH ヴァンウォール・
バンダーベル680
1030kg(±0) 901MJ(±0)
トヨタ7号車が制した2023年WEC第3戦スパ6時間レースのスタートシーン
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