2位表彰台を獲得したゲットスピードの777号車メルセデスAMGは、レースが残り1時間というところで最後のピットストップを行い、サンテロック・アウディとローヴェのBMWの前に出ることに成功した。777号車のステアリングを握るシュトルツはフィニッシュまでポジションを保ち見事、メルセデスのワン・ツー・フィニッシュに貢献した。
シュトルツの17秒後方ではサンテロックの25号車アウディR8がチェッカーを受け、さらにローヴェの98号車がそれに続く。しかし前述のとおり、25号車には複数回のトラックリミット違反を理由に5秒のタイムペナルティが下り、これにより4番手でフィニッシュした98号車と順位が逆転。表彰台の座を明け渡す結果となってしまった。
5位にはAFコルセの71号車フェラーリ296 GT3(ダニエル・セラ/ダビデ・リゴン/アントニオ・フォコ組)が入り、これがフェラーリ勢の最上位となった。終始安定したレース運びを見せたフェラーリだったが、表彰台に登ることは叶わなかった。
元二輪世界王者のバレンティーノ・ロッシもステアリングを握るチームWRTの46号車BMW M4 GT3(バレンティーノ・ロッシ/アウグスト・ファーフス/マキシム・マルタン組)は20番手からのスタートとなったが、8位でフィニッシュする健闘を見せた。
ゴールドカップはコムトゥユー・レーシングの21号車アウディR8 LMSエボII(マキシム・スーレ/ニコラ・バート/マックス・ホーファー組)が制し、モンツァに続いて2023年シーズン2度目のクラス優勝を果たしている。シルバーカップのウイナーはトレゾア・アテント・レーシングの99号車アウディR8 LMSエボII。プロ・アマクラスではカーコレクション・モータースポーツの24号車ポルシェ911 GT3 Rがクラス優勝を飾った。


