更新日: 2023.06.09 20:53
アルピーヌの新型プロト『A424_β』がル・マンで初公開。メカクローム製3.4L V6ターボを採用
「ビリー(のファクトリー)のエンジニアたちは非常に深くこのプログラムに関わっており、パワー、信頼性、素材を向上させるために、彼らの能力やリソース、方法を私たちと共有していた」とシャペランは続ける。
「簡単に言うと、3.4リットルのシングルターボV6だ。この構成を持つのは、我々だけだろう」
「最後に、F1との相乗効果で、我々のLMDhのソフトウェアはF1から強くインスパイアされていることに注意する必要がある。F1のコストキャップは、メカクロームで利用可能なものに加えてダイノタイムを解放してくれるので、私たちにとっても有利に働くんだ」
アルピーヌは、1シーズンの中断を経て、来年からWECのトップカテゴリーに復帰する。2021年と翌年、アルピーヌは『レベリオンR13・ギブソン』としてレースを戦っていたオレカ製のノンハイブリッドLMP1マシンを『アルピーヌA480・ギブソン』としてハイパーカークラスに投入。トヨタとグリッケンハウスを相手にシリーズ最高峰クラスを戦った。
今季2023年は“特例”による旧規定車での出場が認められなかったため、2018-2019年シーズンにドライバーズタイトルを獲得したLMP2クラスに復帰している。
「この新しいプロジェクトは、レーストラックを超えた私たちの野望を推進する、約2年にわたる途方もない冒険だった」とロッシCEO。
「我々のスタッフとパートナーは、このクルマを大成功させるために、たゆまぬ努力を続けている。すでにひとつの目処が立ち、来年からはスポーツとしての成功も確実なものとなるよう、懸命に取り組んでいく」