プロトンがWEC以外でフォードを走らせるのか、あるいは当初の2台体制からさらに拡大するのかは、今のところ明らかになっていない。他のシリーズへの参戦について問われた彼は、「正直なところ、わからない」と答えている。
「顧客からの関心があれば、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズも選択肢のひとつだ」
「だが今のところ、最初のコミットメントはWECだ。なぜなら10月にエントリーを提出する必要があるからね」
ポルシェとのハイパーカーとGTEアマプログラム、フォードとの新しいGT3への取り組みに加え、プロトンはポルシェカレラカップ・ドイツにも参戦し、IMSAではウェザーテック・レーシングのメルセデスAMG GT3エボを走らせている。
■ル・マンでクラス3位獲得のGRレーシングがWEC継続に意欲
プロトン・コンペティションとともに長年GTEアマクラスでポルシェ911 RSRを走らせてきたGRレーシングは、GT3ベースのレギュレーションに移行する来年もWECグリッドに残ることを熱望している。
イギリスのチームはエントリーの割り当てを担当するポルシェと話し合いを続けているが、どのカスタマーチームが、あるいは何台がその指名を受けるかはまだわからない。
GRレーシングは2016年からチームオーナー兼ブロンズドライバーのマイケル・ウェインライトのためにGTEアマクラスに1台体制でエントリーしており、WECでもっとも長く続いているチームのひとつだ。
「現実問題として、私はそれを喜んでやっているが、エントリー枠を得られるだろうか? それは基本的にポルシェ次第だ」とウェインライトはSportscar365に語った。
「問題は、誰がやるかだ。多くのGT3チームが同じことをやりたがっている」
GRレーシングのチーム代表を務めるオーウェン・デイリーは、ポルシェにGT3カーを発注しているとされるGRが、別のブロンズドライバーを加え2台体制でエントリーすることに前向きであると付け加えた。
「私たちには2台のクルマを持つという選択肢もある」とデイリー。
「チームとしてエントリーできるのであれば、1台でも2台でも走らせたい」


