***今週末、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)の上級スタッフの所在地は、モンツァとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第6戦の舞台カナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パーク(CTMS=モスポート)に分かれている。ポルシェのグローバルファクトリーLMDhディレクターであるウルス・クラトレはイタリアに、モータースポーツ担当副社長であるトーマス・ローデンバッハもノリスリンクでのDTMドイツ・ツーリングカー選手権のイベントに出席した後、モンツァに到着する予定だ。
***ロジャー・ペンスキーとPPMのマネジングディレクターを務めるジョナサン・ディグイドはCTMPにいる。ペンスキーは4月にWECとIMSAの週末が重なった際、前者のポルティマオ6時間レースに参加していた。
***プロトン・コンペティションのチーム代表、クリスチャン・リードによると、プロトンのハイパーカーのクルーは主にELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのLMP2プログラム出身だが、GTを専門としてきた人材も混じっているという。
***詳細は未確定ながら、プロトンは来月ロード・アメリカで開催されるウェザーテック選手権ラウンドに向け、今週モンツァでWECにデビューするポルシェ963をアメリカに空輸する予定だ。その後、9月に富士スピードウェイで開催される次のWECレースに向けては、2台目のシャシーを日本に空輸する予定となっている。
***プロトン・コンペティションは先週LMDhのカスタマーマシンを受け取ったばかり。リードは今週末のスペアパーツが厳しいことを認めている。99号車ポルシェの引き渡しが「予想よりも遅れた」ため、同チームはデビュー戦前のプライベートテストを行うことができなかった。
***GTEアマの方では、プロトンはル・マンでのアクシデントで破損したシャシーに代わる新しいポルシェ911 RSR-19を2台用意している。1台はモンツァに出走するデンプシー・プロトン・レーシングの77号車、もう1台は来週ポール・リカールで開催されるELMS用だ。交換用の3台目のモノコックは供給を待っている状態だという。
■富士にも来るぞ、恐竜カラーリングの“Rexy”
***チーム・プロジェクト1を率いるアクセル・フンケによると、チーム・プロジェクト1は来シーズン、ポルシェのLMGT3グリッドのひとつを確保することを望んでいる。ドイツのチームはDTMでBMW M4 GT3を走らせているが、M4のグリッドはチームWRTに譲る見込みだ。ポルシェユーザーではGRレーシングもまた、911 GT3 RでのLMGT3への参戦を希望している。
***プロジェクト1は、チームスポンサーのBTRロジスティクスをフィーチャーし、今大会で56号車ポルシェ911 RSR-19にレッドのカラーリングを施す。一方、第6戦富士と第7戦バーレーンではPJ・ハイエットとグンナー・ジェネットがプロジェクト1・AOチームに復帰するため、マシンはふたたび恐竜リバリー“レキシー”のフォームに戻ることが確認された。
***WECとボッシュは最近、新たなブランディング・パートナーシップを結び、ドイツのエンジニアリング会社がレースでのプロモーションや活動を強化することになった。ボッシュはハイパーカーに参戦するLMDhマシンに共通仕様の電気モーターを供給している。
***ランボルギーニは6日、来週木曜日にイギリスで開催される『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FoS)』で新型LMDhマシンを発表することを明らかにした。ランボルギーニ会長兼CEOのステファン・ウィンケルマン、チーフテクニカルオフィサーのルーベン・モーア、モータースポーツ責任者のジョルジョ・サンナ、そしてパートナーチームのアイアン・リンクスが、イタリアのメーカーとリジェ・オートモーティブが共同開発したプロトタイプカーを初公開する。

