ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.07.08 13:57
更新日: 2023.07.08 14:05

トラブル続くポルシェ/車両内部からリス発見/ル・マン優勝車を継続使用etc.【WECモンツァ金曜Topics】


ル・マン/WEC | トラブル続くポルシェ/車両内部からリス発見/ル・マン優勝車を継続使用etc.【WECモンツァ金曜Topics】

***LMP2タイヤのサプライヤーであるグッドイヤーは125周年を記念し、モンツァのピットボックスとファストレーンの境界線に1898年スタイルのブランドロゴを掲出している。

***ベン・キーティングは、過去2回のモンツァでいずれもトラブルに見舞われており、3度目となる今回はそれを払拭したいと考えている。昨年はチームメイトのヘンリケ・シャベスが大クラッシュを喫して完走を逃し、2021年は左フロントタイヤの剥離によって優勝争いを棒に振った。

***「この場所に何の借りもないが、僕たちはもう一度そこに戻って、運を変えることができるかどうかを試してみるつもりだ」と、キーティングは語った。

***セブリング、ポルティマオ、ル・マンでの優勝を含む好調なシーズンスタートを切ったキーティングとコルベット・レーシングは今週末、早くもLMGTEアマクラスのタイトルを獲得する可能性がある。土曜日にキーティングがポールポジションを獲得した場合、決勝で表彰台を得ると戴冠の条件をクリアする。

***来シーズンに向けて、コルベットへのマシンスイッチを表明しているTFスポーツのボスであるトム・フェリエは、キーティングをチームに呼び戻したいと考えている。キーティングは以前「LMGT3でレースをするつもりはない」と発言しており、その理由のひとつに、彼がトラクションコントロールやABSのないマシンを好むことが知られている。「(キーティングがチームに復帰すれば)それは素晴らしいことだ」とフェリエ。「しかし、それは彼次第だ」

***トヨタのWECテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンによると、平川亮はル・マンで8号車トヨタGR010ハイブリッドがケブラーを吸い込んでしまったため、ショートシフトを使用したという。これはエンジンのオーバーヒートを防ぐための措置だった。

***バセロンはまた、8号車がレース後半に衝突したのは間違いなくリスであり、それによってタイムロスが引き起こされたと述べた。「(ぶつかったのが)リスであることは間違いない。なぜなら車両内部からリスが見つかったためだ。ウサギではなかった。リーディングエッジ(チンスポイラー)は本当に潰れていた」

***WECのレースディレクターであるエドアルド・フレイタスは、選ばれたドライバーたちとともにル・マンのレース運営方法についての意見交換を行った。会に参加したリチャード・ウエストブルック(キャデラック・レーシング)は「彼らがレースディレクターとドライバーの間に橋を架けるために、このようなことをしているのは素晴らしいことだ」と語った。

33号車シボレー・コルベットC8.R(コルベット・レーシング) 2023年WEC第5戦モンツァ6時間レース
33号車シボレー・コルベットC8.R(コルベット・レーシング) 2023年WEC第5戦モンツァ6時間レース

■オリベイラが搭乗予定の4号車にエンジントラブル

***女性ドライバーを起用しているアイアン・デイムスとプレマは金曜日、6歳から15歳までの地元の少女22人をパドックに迎え、両チームが共同で実施している“ポジティブ・インパクト・スクール・プログラム”に基づく教育的な一日を過ごした。このグループはさまざまなチームへの訪問を含むWECイベントのツアーを受けた。

***モンツァではノースウエストAMRの98号車バンテージAMRが欠場しているため、アストンマーティンの車両数は2台のみとなっている。これは2020年シーズン最終戦以来、イギリスのメーカーとしては最少に並ぶ。なお、これまででもっとも少なかったのは2012年の1台だ。

***アストンマーティンは、来シーズンのLMGT3参戦の可能性について、「既存のパートナーとの複数の選択肢」を持っている。マニュファクチャラーのパートナーレーシング責任者によると、チームはシボレーへのスイッチを決定しているTFスポーツ以外から選ばれる可能性が高いという。

***ヒュー・タスカーは、アストンマーティン・レーシングが長年親交のあるチームが同ブランドの代表を務めることを熱望していると付け加えた。「(ハイパーカーメーカーではないアストンマーティンにLMGT3メーカーのグリッドを与えるとみられる)ACOは忠誠心に報いており、我々も同じような考え方を持っている」と彼はSportscar365に語った。

***4号車ヴァンウォール・バンダーベル680・ギブソンは、FP2でエンジントラブルに見舞われたため、同セッションで13周しか走行できなかった。バイコレスが運営するLMHマシンは同じ理由でル・マンでの初完走を逃している。

***トム・ディルマンに代わってヴァンウォールをドライブするスーパーGT・GT300チャンピオンのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは、WECへのデビューと2019年のニュルブルクリンク24時間以来となるヨーロッパでのレースを控えている。

トム・ディルマンに代わりジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがラインアップに加わった4号車ヴァンウォール・バンダーベル680(フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム) 2023年WEC第5戦モンツァ6時間レース
トム・ディルマンに代わりジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがラインアップに加わった4号車ヴァンウォール・バンダーベル680(フロイド・ヴァンウォール・レーシングチーム) 2023年WEC第5戦モンツァ6時間レース
1898年スタイルのグッドイヤーのブロンドロゴ
1898年スタイルのグッドイヤーのブロンドロゴ
キャデラック・レーシングの2号車キャデラックVシリーズ.R 2023年WEC第5戦モンツァ6時間レース
キャデラック・レーシングの2号車キャデラックVシリーズ.R 2023年WEC第5戦モンツァ6時間レース


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