さて、最後に珍しい臓物系といきましょう。エンジンカウルの一部が外された状態で(というより、フロアも付いていない!)、左サイドポンツーン内の熱交換器が丸見えです。
499Pはバンク角120度のV6直噴ターボエンジンを積んでいます。量産車の296GTB由来のエンジンで、排気がVバンクの内側にあるホットVを採用しています。Vバンクの内側にあるコンプレッサーで圧縮された高温の空気が、空冷インタークーラーを通り、Vバンクの外側にある吸気側に向かう様子がよくわかります。下段の熱交換器はウォーターラジエターでしょうか。
インタークーラーのパイプがCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)ではなくアルミなのは、コスト制限対応でしょうか。サイドポンツーン上面にルーバーを設けて、流れを良くしようとする配慮が見られます。
