ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.09.13 17:45
更新日: 2023.09.13 18:29

佐藤万璃音 2023 ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第3戦アラゴン レースレポート


ル・マン/WEC | 佐藤万璃音 2023 ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第3戦アラゴン レースレポート

RAMBLAS PRESS RELEASE
2023年9月7日

佐藤万璃音選手が、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ3戦目にして初優勝を飾る。

各位
 今シーズンより新たにヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)に挑戦を開始した佐藤万璃音(UNITED AUTOSPORTS USA 所属、モナコ在住・24歳)が、8月27日に、スペイン、アラゴンで開催されたシリーズ第3大会「4HOURS OF ARAGON」において、ポールポジションから安定した走りで優勝を飾り、自身にとってLMP2クラス初優勝を遂げましたので、ここにご報告させて頂きます。

 今シーズン、UNITED AUTOSPORTS USAはタイトル奪還のために3台エントリーの必勝体制でヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦しており、ゼッケン22号を駆る佐藤万璃音にとっても実力派のチームメイト共に、チャンピオンを狙える体制で臨んでおります。

 開幕戦ではフリー走行からトップレベルの速さは見せたものの、スタート直後の接触事故で路面に撒かれたデブリを踏んでしまい、タイヤトラブルで大きく順位を落とす結果となってしまいました。そして続く第2大会では後続車に追突されてリタイアと、不運に見舞われ続けた佐藤万璃音。

 しかし、ここスペイン、アルゴンで開催された第3大会では、本来のポテンシャルをフルに発揮し、予選ではチームメイトのフィル・ハンソン選手が1分46秒822をマークし、2番手に0秒028差でポールポジションを獲得しました。

 スペインの余りの暑さに対して、主催者側は今大会をナイトレースとして開催することを発表し、アルゴン4時間耐久レースの決勝は幕を開けました。スタートは、フィル・ハンソン選手がステアリングを握りました。

 4時間耐久レースとはいえ、もはや現代の耐久レースにおいてはスプリントと同様、スタートからプッシュしてリードを築き、多めの燃料で給油戦略をフレキシブルに組み立てられるようにする戦略です。しかし途中で入ったセーフティカーのために、予定していたほどのリードは築けない形でチームは佐藤万璃音にバトンタッチすることとなりました。

 コースインした佐藤万璃音は、周囲の遅い車を巧みにかわしながら、大きなタイムロスなく順調に周回を重ね続けます。燃費を確認しながらコンスタントなラップで予定周回数をこなし、無傷でチームメイトにマシンを渡しました。

 チームはそのまま危なげない走りで最終スティントをこなし、見事今シーズン初優勝のチェッカーを受けました。

 この勝利によってシリーズポイントランキングでは、トップと11点差の4位に浮上し、残り3レースの結果次第では十分にタイトルが狙えるポジションとなりました。

■佐藤万璃音のコメント
「やっと勝てて嬉しかったですし、肩の荷がおりた気分というか、正直、ほっとしました。開幕前のテストから、勝てる手ごたえは十分にありましたし、開幕戦から連勝するくらいの気持ちで臨んていたのに、なかなか不運で勝てなくて、やっと3戦目にしてチームの実力がちゃんと出せたという状況です。本当に良かったし、折り返しのタイミングで勝てたことで、シリーズチャンピオンの権利もぎりぎりではありますが、まだ手の中にあるわけです。チーム全体の士気も高まっていますし、これからの2大会3レースも、クォリティの高いレースができれば、十分チャンピオンは狙えると思っています。このカテゴリーの難しさや厳しさを理解したうえで、自分としては迷うことなくデビューイヤーからチャンピオンを狙って頑張りますので、皆さん、応援よろしくお願いします」


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