更新日: 2023.09.14 11:57
ポルシェ、早くも『963』のアップデートに着手。信頼性の確保に動く/WEC&IMSA
「私たちは、すでにそれらのテストを開始している。なぜなら、それが進むべき道かどうかを知っておく必要があるためだ」とクラトルは述べた。
「私たちの弱点は、やはりクルマのドライバビリティにある。パフォーマンス面では全体を再ホモロゲートするほどではないが、信頼性の問題がある。基本的には、それが我々が取り組んでいる主なことだ」
「MGUには信頼性があり、それはハイブリッド・パートナーとも協力しているが、クルマ側にル・マンや他のレースでも見られるように問題がある」
「これらは、私たちがライバルメーカーに追いつかなければならない領域だ」
「パフォーマンスではなく信頼性の問題だ。再ホモロゲーションが可能なのは、まさにそのウインドウであり、それこそが我々が取り組まなければならないことなんだ」
LMDh規定に従いアップデートはポルシェ・ペンスキーのファクトリーカーだけでなく、ポルシェのカスタマーチームが走らせるすべての『963』に適用される。
クラトルは現在のエアロパッケージは2024年まで維持され、再ホモロゲーションは行われない見込みであるとし、クルマの外観に目立った変化はないと指摘した。
「信頼性を高めるという点では重要(なアップデート)だが、熱心なファンや人々がサーキットで目にしたときに(見た目で違いが)わかるようなものではない」と同氏。
「空力面で大きな変更はない。あくまでもメカニカルなものだ。重要なのは信頼性だからね」
「繰り返しになるが、クルマはエアロウインドウ内でホモロゲーション登録がなされているため、私たちは車体のアップデートなどは計画していない」
「それは我々の弱点でもない。パワーステアリングの不調といったような複数のトラブルがあり、信頼性の部分に解決すべき問題があるんだ」