王子のキス未遂、“中の人、丸見え”など『問題シーン』続々? メジャー級の強肩も目撃【WEC富士写真アラカルト】
さて、ついに迎えた決勝日は、晴天に恵まれました。エアレース・パイロット室屋義秀によるフライトショーも大盛況で、観客や各チームの関係者からも喜々たる歓声が飛び交っておりました。
オマーン初のレーシングドライバーとして富士戦前にご紹介した、アハマド・アル・ハーティ選手。今回は在日オマーン・スルタン国特命全権大使のモハメッド・アルブサイティさんが激励に駆けつけました。大使の奥様(右)、大使館員の方(左)とともに記念撮影。
グリッドウォーク直前の一コマ。ACOピエール・フィヨン会長にWECのフレデリック・ルキアンCEO、ドクター・ヴォルフガング・ウルリッヒにアレックス・ブルツさんと、耐久レース界の濃ゆいメンバーが集まってお話しされております。
いよいよスタート時刻が迫ってくると、WECでは恒例のマシンをサイドウォール沿いに斜めに並べるル・マン式スタートにならったスタート進行が始まりました。
こちらは、WEC富士と言えば恒例のTシャツバズーカ。写真の女性は、富士スピードウェイのイメージガール『クレインズ』の香月まひろさん。撃つごとに後ろからメカニックさん達の「ヒュー」という声が上がります。
「俺にもやらせて!」的な感じでバズーカを奪い、さらには“素手”でTシャツの投げ込みに協力していたのは、コルベット陣営の屈強なメカさんたちです。最初は「え、届くの?」と思いながら見ていたのですが、メジャーリーガーばりの強肩っぷりを発揮し、スタンド中段にまでぶち込んでいたのはさすがです。ゴーンヌッ!
こちらはチームWRTのフェルディナンド・ハプスブルク選手、そう“王子”です。昨年のグリッドでもやたら楽しそうだったので、今回はどうかな……と様子を伺いにいくと、案の定「あなたこれからレースするんですよね?」とツッコみたくなるくらいのリラックスモード。
最終的にはテンションが上がりすぎたのか、チームメイトのショーン・ゲラエル選手の唇を奪おうとして、猛烈に拒否されていました(笑)。そんなことをやりつつも、6時間後には表彰台に立っているのですから、いろいろと恐ろしいチームです。
1コーナー側へ向かうと、平川亮選手と話し込む松下信治選手の姿が。松下選手から平川選手へ、なにやらマシンについての質問をしていたようです。
大勢の人に押されながらもふと横を見ると、笑顔でトヨタ・ガズー・レーシングのメンバーの撮影をしている国本雄資選手が。今回、TGR-Eのフォトグラファーとして来場していた国本選手は、週末を通して楽しそうにコースとメディアセンターを行き来しておりました。
その国本選手が、プレスルームでバンドウのTシャツを着用していたメディアに話しかけていました。彼はWEC公式班で働くフィンチさん。昨年のWEC富士来日時、スタンド裏でこのTシャツを買ったのだそう。が、最初は国本選手がそのチームのドライバーだとは知らずに話をしていました。この人、ル・マン24時間にも出てたんですけど……。バンドウのドライバーだと分かると「新しいTシャツはどこに行ったら買えるんだ?」と質問攻めに。相当お気に入りのTシャツだったようです。
迎えた決勝レースのスタートは、各クラス耐久レースとは思えないような白熱した攻防が見られました。
今回のレースは、TGRコーナーとダンロップコーナーで多くのバトルが見られ、6時間があっという間のレースとなりましたね。
終盤には宮田莉朋選手の“激走”も。このポルシェの攻略は見応えありましたね。表彰台獲得デビュー、さすがです。
取材を終えてメディアセンターへと戻っていると、フェラーリ・AFコルセの皆さんが撤収作業を始めていました。今回のレースでは、4位5位と悔しい結果になったフェラーリでしたが、黙々と作業する静けさからは「次は見てろよ」と言わんばかりの意志が漂っておりました。
そんなわけで、36台ものマシンが全車完走となった富士6時間レースは終了。残すは最終戦バーレーンのみとなったWECですが、来シーズンは9月15日に再び富士スピードウェイでの争いが見られるはず。それでは少し長いですが、1年後にまた富士スピードウェイのWECでお会いしましょう!