投稿日: 2024.10.12 21:46
坪井を意識せざるを得なかった野尻の戦略。アタック失敗で「落ち込んだ」牧野のリカバリー【第6戦あと読み】
Tomohiro Yoshita
今季初のダブルヘッダー開催となっている富士スピードウェイでの2024スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦。その1レース目となった10月12日の第6戦では、7番グリッドから会心の逆転劇を見せた坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が今季2勝目を記録。ドライバーズランキングでも首位から0.5ポイント差の2番手に浮上した。
チャンピオン争いを考えると大きな前進を遂げた坪井に対し、ランキング首位の野尻智紀(TEAM MUGEN)は前半でトップを走行しながらも、後半スティントでポジションを落とし6位でフィニッシュ。また、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は予選Q2でのミスが響いて9番手から追い上げて4位入賞と、それぞれに課題を残す1日となった。
■クリーンエアだからこそ、のパフォーマンス
「戦略決定において、だいぶ後手に回ってしまいました。もっと自分たちを信じてミニマムで入った方が良かったのかなと思います」
レース後のメディアミックスゾーンで、そう淡々と語った野尻。スタート直後の混戦でトップを奪って前半スティントを進めたものの、22周目にタイヤ交換してからの後半スティントではオーバーカットを許した坪井に加えて、牧野や小林可夢偉(Kids com Team KCMG)らに追い抜かれるなど劣勢の展開となった。