更新日: 2024.11.22 23:13
San-Ei Gen with B-Max 2024スーパーフォーミュラ第8戦&第9戦鈴鹿 レースレポート
2024シーズンをベストレースで締めくくる
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表宮⽥雅史)は、11⽉9〜10⽇、鈴⿅サーキットで⾏われた、全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権第8、9戦『JAF 鈴⿅グランプリ』に⽊村偉織選⼿を擁して参戦し、両レースともに、ポイント獲得まであと⼀歩の11位でフィニッシュしました。順位は同じでしたが、最終第9戦は、今シーズンのベストレースといえる内容で、ファステストラップも記録してシーズンを締めくくりました。
開幕以来となる鈴⿅⼤会を、今シーズンの集⼤成にふさわしい結果で終えるべく、万全の準備を整えて臨みました。当初、⾬予報だった天候も好転し、週末は秋らしい天候となりました。
■第8戦予選(11⽉9⽇(⼟)9時5分〜9時47分)
天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16度、路⾯温度:19度
秋晴れの爽やかな天候のもと、⾦曜⽇に⾏われたフリー⾛⾏では、悪くない感触を得ていましたので、Q2進出を⽬標に予選に臨みました。
Q1 Bグループに出⾛した⽊村選⼿は、ユーズドタイヤで1周した後に、ニュータイヤに履き替え、アタックに⼊りました。しかし、気負いが出たのか、NIPPOコーナーで痛恨のコースオフ。グラベルに捕まり、ここで予選を終えることになってしまいました。⾚旗の原因をつくったため、規定により予選タイムは抹消となりました。
50号⾞ ⽊村偉織
Q1 11番手:No Time
Q2:―
総合順位:21番手
■第8戦決勝(11⽉9⽇(⼟)14時40分〜31周)
天候:晴れ、コース:ドライ、気温:21度、路⾯温度:30度
最後尾から抜群のスタートを⾒せた⽊村選⼿は、1周⽬に16番手、3周⽬に15番手と、序盤で順位を上げました。10周を過ぎ他⾞が続々とタイヤ交換を⾏うなか、17周⽬までコースに留まった後にピットイン。ところが、フレッシュタイヤで追い上げを図ろうとした⽮先に、ピットロードでタイヤが脱落した⾞両があり、セーフティカー(SC)が導⼊されました。
さらに、25周⽬には、⽊村選⼿の前⽅を⾛っていた2台が接触するアクシデントがあり、⼆度⽬のSCランとなりました。残り3周でリスタートとなりましたが、SCランが続いたことで、順位を上げるチャンスは少なく、11位でフィニッシュしました。
50号⾞ ⽊村偉織
決勝順位:11位
ポイント:0点(累計3点)
ベストタイム:1分41秒974(L10/21)
■第9戦予選(11⽉10⽇(⽇)9時15分〜9時57分)
天候:曇り、コース:ドライ、気温:16度、路⾯温度:20度
やや上空に雲は多いものの、⾬が降る可能性はなくなった⽇曜⽇。前⽇からセッティングを若⼲アジャストして、週末⼆度⽬の予選に臨みました。
Q1 Bグループに出⾛した⽊村選⼿は、AグループのQ2進出カットラインである1分38秒前半を⽬標にコースイン。他⾞が1分37秒台へ⼊れるなか、渾⾝のアタックを試みましたが、1分38秒599とQ2進出には0.3秒届かず、このグループ8番手。シーズン最後の決勝を15番グリッドからスタートすることになりました。
50号⾞ ⽊村偉織
Q1 8番手:1分38秒599
Q2:―
総合順位:15位
■第9戦決勝(11⽉10⽇(⽇)14時30分〜31周)
天候:曇り、コース:ドライ、気温:19度、路⾯温度:23度
序盤は、混戦のなかで順位を落としますが、タイヤを温存する⾛りを続け、前⾞がピットに⼊って前が空いたところでステイアウトを選択。1分43秒台にペースアップし、18周⽬にピットに滑り込みました。
この作戦が功を奏し、タイヤ交換後にはレース中のファステストラップも記録し、その後も1分41秒から42秒台のタイムをマークし続け、3台をオーバーテイクして11位でフィニッシュしました。10位の⾞両とはわずか1秒の差でした。
50号⾞ ⽊村偉織
決勝順位:11位
ポイント:0点(累計3点)
ベストタイム:1分40秒441(L10/21)
■チーム監督 本⼭哲コメント
「最後のレースは、ペースも内容も⾮常によかったと思います。ポイント獲得に届かなかったのは悔やまれますが、初のファステストラップも奪うことができ、チームとしては満⾜できる内容でした。第8戦予選のドライバーエラーを挽回する⾛りを⾒せてくれました」
「今年、⽊村選⼿は初参戦でしたが、スーパーフォーミュラの⾼いレベルのなかで、毎戦Q1通過ライン付近にいて、何度か通過することもできました。ミスもあって⻭がゆさを感じることもありましたが、ルーキーらしく懸命に1シーズン戦ってくれました。スピードを⾒せることのできた最終戦は、チームにとって⼤きな励みになりました。引き続き応援をよろしくお願いします」
■チーフエンジニア 宮⽥雅史コメント
「最後のレースは、ピットイン前後のペースも⾮常によく、内容的にも満⾜できるものでした。序盤の混戦で順位を落としてしまったのはもったいなかったですが、間違いなく今季⼀番のレースでした」
「課題はやはり予選ですね。もっと前のグリッドからスタートできれば、展開も変わってきますし、作戦の幅も広がります。チームのモチベーションを上げるためにも、ドライバーもクルマも、もう⼀段、レベルアップする必要があります」
「開幕前はもう少しいけると思っていましたが、終わってみると、夏場に伸び悩んだことが後半に響いたという感じです。どこに原因があったのかは改めて検証しますが、今シーズンの経験やデータを、しっかり来年に繋げたいと思います」
■ドライバー ⽊村偉織選⼿コメント
「この週末は、全体として少しペースが⾜りなかったように思います。ただ、最終戦の決勝に関しては、クルマもよかったですし、⾃分の持てる⼒を出し切ることができました。ポイントにはわずかに届きませんでしたが、ファステストを記録できたことは、この1年の成⻑の証だと思っています」
「今シーズンは、ルーキーとして、前半はSFに慣れること、ドライビングスキルを上げることに集中して戦いました。後半はクルマの理解も進んだので、セットアップにも積極的に関わり、すごく勉強になった1年でした。来年もB-Maxでやれることになれば、確実によい結果を残せる⼿応えを感じています」
「今年、⽀えていただいたスポンサー、HRC、チーム関係者の⽅々、そしてファンの皆さまに感謝します。応援が⼒になりました。ありがとうございました」