気になる来季の体制について。トークセッションでも触れられたが、現状でスーパーフォーミュラ継続参戦の見通しは立っていないとのこと。実際に筆者も来季の動向を取材しているなかで、TGM Grand Prix以外にもいくつかのチームと交渉していたようだが、いずれも結果は芳しくなかった様子だ。
「一緒に戦ってきたTGM Grand Prixとは『3年計画』で話を進めており、自分自身もそういった気持ちで走っていました。ただ、最終戦の直前にTGMとしてスーパーフォーミュラを続けられないという話を聞いて……そこからの(来季の参戦に向けた)活動になっています。なかなかこの時期からの動き出しなので難しいところもありますが、自分自身としては、今年学んだことをいちばん活かせる来季の舞台は、やはりスーパーフォーミュラだと思っています」とJuju。
「もちろんスーパーフォーミュラを続けたいという気持ちはありますけど、現状でそれを叶えることは、なかなか難しいです」と、現状について赤裸々に語った。
スーパーフォーミュラだけでなく他カテゴリーの可能性も探っているようだが、現状では具体的な話はない模様で「自分にとって、できるだけ良い環境でレースができるのであれば、それが嬉しいですけど、ここからの活動になるのでどういった状況になるかは分からないです」とJujuは続けた。
トークセッションでは、父でありドライビングアドバイザーを務める野田英樹氏が「当初は1年目に経験を積んで、2年目はどれだけ成長できるか、そして3年目にトップ争いをするということが目標だったのですが、来年はスーパーフォーミュラに乗れる保証はかなり低いです」と語った。
一方で「もしかすると海外のカテゴリーになるかもしれない部分はありますが、まだスーパーフォーミュラでのチャンスは少しだけ残っています。針の穴に糸を通すくらいの難しさですけど……これはしっかりとやり通したいです」と、Jujuの来季シート確保に全力を尽くすと語っていた。
なお、12月11~13日に鈴鹿サーキットで行われるスーパーフォーミュラの公式テスト/ルーキーテストにはJujuも来場予定とのこと。来季の参戦に向けた交渉がギリギリまで進められていくことになりそうだ。
