2月18〜19日に鈴鹿サーキットで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕前公式テストは、雪の影響により走行2日目がキャンセルになるなど、“強烈寒波”の猛威に振り回された。午前・午後ともに30分ずつセッション時間が延長された初日、合計5時間となったテストで、各陣営は新しくなったタイヤや改修された鈴鹿サーキット東コースの新舗装を確認、それに伴うセットアップを進めていくこととなった。
今年、再生可能原料・リサイクル原料比率がさらに高められた新スペックのタイヤが導入されたが、ドライバーたちからは「硬くなった印象」「タイヤの落ちが少なくなった」「昨年までのタイヤと比べてピークの上がり幅が少ない」といった声が聞こえてきた。
特にタイヤ性能の落ち幅が以前と比べても少ないと感じているドライバーも少なくないようで、セッション2でトップタイムを記録した牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も「ちょっとロング寄りになったのかなと思いますが、逆にその分レースの展開が減るのではないかなと心配はしています」と語っていた。
確かに各車のタイム推移をみていても、同じタイヤでショートランを繰り返していく中で、タイムが落ちにくいどころか、逆に走れば走るほどタイムが上がる車両もあり、昨年までのタイヤと比べてもデグラデーションの特性が違うのではないかという憶測が飛び交う公式テストとなっていた。
しかし、エンジニアたちからは“別の要素”が起因して、デグラデーションが少ない現象が発生していたのではないかという声も聞こえてきている。
■気になるのは「熱の影響」と一瀬エンジニア
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