3月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権は三重県の鈴鹿サーキットで第1戦の公式予選、決勝レースが行われる。そんな一戦で急遽スーパーフォーミュラデビューを飾ることになったのが、ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULの野中誠太だ。3月7日(金)までまったく参戦の予定がなかった野中のこれまでの流れを、公式予選を前に振り返ろう。
野中は2000年埼玉県生まれ。2021年にFIA-F4のチャンピオンを獲得したが、まだコロナ禍だったこの年からスーパーフォーミュラ・ライツにスポット参戦。2024年はライツのチャンピオンをかけて最終大会のもてぎまでタイトルを争ったが、予選で起きた電気系トラブルで土曜の第1戦で1周しか走ることができず、2025年にスーパーフォーミュラデビューを飾る小出峻のタイトルを許していた。
2025年のスーパーフォーミュラに向けては、KDDI TGMGP TGR-DCのリザーブドライバーに登録されていたものの、第1大会のこの週末だけで野中に関するニュースが立て続けに出ることになった。2日間で野中をめぐる境遇が目まぐるしく変化しており、各SNSや記事で追い切れていない方のためにも、この週末までの流れを振り返っておこう。
■2024年
11月30日
スーパーフォーミュラ・ライツもてぎ大会
ランキング2位で臨んだ公式予選で電気系トラブルが発生。タイトルを小出峻に許す。最終的に2024年はランキング3位で終える。
https://www.as-web.jp/domestic/1158576
12月12〜12日
全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストにKids com Team KCMGから参加。
https://www.as-web.jp/super-formula/1165256

12月17日
鈴鹿サーキットでのスーパーフォーミュラ・ライツ合同テストでエステバン・マッソン(TOM’S)がデグナーカーブでクラッシュ。
https://www.as-web.jp/domestic/1165271

12月25日
2025年のスーパーフォーミュラでKDDI TGMGP TGR-DCのリザーブドライバーに決定
https://www.as-web.jp/super-formula/1167113
■2025年
1月21日
スーパーGT GT300クラスに埼玉Green Braveからの参戦が決定
https://www.as-web.jp/supergt/1172719
1月27日
スーパー耐久に埼玉Green Braveからの参戦が決定
https://www.as-web.jp/supergt/1174781
3月2〜3日
モビリティリゾートもてぎでスーパー耐久公式テストに参加
https://www.as-web.jp/domestic/1186837
3月6日
2024年12月のテストで負った怪我の療養に専念するマッソンに代わり全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1大会鈴鹿に参戦決定。PONOS Racing TOM’S TGR-DC SFLをドライブ。
専有走行1回目は8番手(1’52.426)。2回目は2番手(1’51.060)。
https://www.as-web.jp/domestic/1188267
Kids com Team KCMGから4月18〜20日のスーパーフォーミュラ第2戦もてぎへの参戦発表
https://www.as-web.jp/super-formula/1188071

3月7日
引き続きスーパーフォーミュラ・ライツで専有走行。3回目は4番手(1’51.272)。
スーパーフォーミュラ専有走行1回目でオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)がクラッシュ。
https://www.as-web.jp/super-formula/1188376

ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULがラスムッセンの欠場、野中の起用を発表。
https://www.as-web.jp/super-formula/1188487
4番手(1’51.422)で終えた専有走行4回目終了直後、TOM’Sの31番ピットから35番ピットのITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULに合流。
https://www.as-web.jp/super-formula/1188675
TOM’Sからシート(ライツ用のダラーラ320とSF23はシートの互換性がある)と、TOM’SのネームステッカーがTEAM IMPULに。TOM’Sからスーパーフォーミュラ・ライツの野中誠太、PONOS Racing TOM’S TGR-DC SFLの欠場発表。
3月8日
スーパーフォーミュラ第1戦公式予選・決勝日