San-Ei Gen with B-Max プレスリリース

新体制の初陣でQ2進出とポイント獲得を果たす

 San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 組⽥⿓司)は、3⽉7〜9⽇、鈴⿅サーキットで⾏われた、全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権第1、2戦に臨み、⼩出峻選⼿が両レースの予選でQ2に進出。第2戦決勝では8位⼊賞を果たし、開幕⼤会でポイントを獲得しました。

 ⼩出選⼿は、ルーキーながら予選で上位常連のドライバーに匹敵する速さを⾒せ、第1戦決勝ではトラブルに⾒舞われましたが、第2戦では巻き返してシングルフィニッシュを果たしました。チームは、さらなる上位進出の⼿応えを掴んで、開幕⼤会を終えました。

■第1戦予選(3⽉8⽇(⼟)午前9時50分〜10時35分)

 ⾦曜⽇に⾏われたフリー⾛⾏では、総合9番⼿。上々の滑り出しを⾒せた⼩出選⼿は、やや⾵のある寒空の下で⾏われた予選でも、期待どおりの⾛りを⾒せました。

 予選Q1Bグループに出⾛した⼩出選⼿は、4番⼿タイムを叩き出し、⾃⾝にとってSF初となる予選でQ1の壁を突破しました。勢いそのままに臨んだQ2では、クリアラップを取るために最初にアタックし1分37秒153をマーク。

 トップ3台はやや抜け出る形になりましたが、4位から8位がコンマ2秒にひしめく僅差の予選で殊勲の7位、シングルグリッドを得ることに成功しました。

■第1戦決勝(3⽉8⽇(⼟)午後2時40分〜27周)

 7番グリッドを得て、期待された決勝ですが、不運にもフォーメーションラップで、2速ギヤを失うというトラブルが発⽣。⼩出選⼿は、スタートで加速しないクルマを左に寄せ、冷静に追突を回避しました。

 2速を失った状態でしたが、⼀定のペースで周回が可能だったことから、チームはデータ収集のために⾛⾏を継続する判断をし、⼩出選⼿は20位から諦めずに追い上げを図りました。

 三度セーフティカーが導⼊される荒れたレースになり、⼩出選⼿もピット作業で他⾞と交錯する危ない場⾯もありましたが、試練のデビューレースを14位でフィニッシュ。

 ⼿負いの状態でしたが、上位陣に匹敵するベストラップも記録するなど、チーム、ドライバー双⽅にとって、経験値を上げることのできたレースでした。

■第2戦予選(3⽉9⽇(⽇)午前10時15分〜11時)

 前⽇と気温はほぼ変わらないものの、やや強い⾵が吹くなか、その影響を考え前⽇からクルマを若⼲アジャストして、予選に臨みました。

 Q1Aグループに出⾛した⼩出選⼿は、好調を維持し、トップから0.1秒差の3位でQ2に進出。第1戦以上の勢いを感じさせました。

 ところが、Q2では、コンディションの変化によりクルマのフィーリングが変わってしまい、さらにシケインで他⾞に引っかかるという不運も重なり、12位のタイムに留まってしまいました。

■第2戦決勝(3⽉9⽇(⽇)午後2時40分〜31周)

 このレースは、今シーズンの新たな試みとして導⼊されたルールにより、タイヤ交換作業の最低義務周回数(ピットウィンドウ)の規定がない初のレースとなりました。これにより1周⽬からピットインが可能となって、各チームの作戦の幅が広がることになりました。

 スタート後、上位の数台が混戦でのタイムロスを避けて、1周⽬にピットインしましたが、チームは⼩出選⼿をステイアウトさせる作戦を取り、前⾞のピットインで5位まで順位を上げた19周⽬にピットに⼊れました。

 チームクルーの素早い作業により、10位でレースに復帰した⼩出選⼿は、22周⽬に⾃⾝のベストラップ1分39秒354を記録しながら果敢に攻め、25周⽬の1コーナーで前⾞をオーバーテイク。

 さらに前を⾏く⾞両に迫りましたが、28周⽬に後⽅で起きた接触事故で、セーフティカー(SC)が導⼊され、結局SCランのままフィニッシュを迎えました。最終結果は、2位フィニッシュの⾞両がペナルティで降格したため8位となりました。

 新体制で臨んだチームと⼩出選⼿は、初陣となった開幕⼤会で、Q2進出、ポイント獲得という、チームが⽬標としていたリザルトを残して、今⼤会を終えました。第3、4戦は、4⽉18〜20⽇、モビリティリゾートもてぎで開催されます。

小出峻(San-Ei Gen with B-Max)
小出峻(San-Ei Gen with B-Max)/2025スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦鈴鹿

■チーム監督 本⼭哲コメント

「クルマは上位陣に遜⾊ない仕上がりでしたし、⼩出選⼿も良く⾛ってくれました。第1戦は不運なトラブルで思うような結果は残せませんでしたが、第2戦は現状でのベストリザルトと⾔って良いと思います」

「チームとして最⾼のスタートが切れましたし、チームと⼩出選⼿にとって⼤きな⾃信になりました。まだ、シーズンの展望を語るには早いですが、表彰台を⽬標に、次戦以降もチャレンジャーとして臨みたいと思います」

■チーフエンジニア 村井寛太コメント

「反省点の多い週末でした。課題だらけですが、それが⾒えたことで次に繋がりますし、今後、トップチームと戦っていけるという⼿応えは感じました。第2戦のQ2で失敗がありましたが、コンディションの変化に合わせて、⼀発の速さを引き出せるセットを短時間で導き出すことは、解消すべき⼤きな課題のひとつです」

「ただ、現状ではいろいろな事象に適応する⼒が不⾜しているので、経験を積んで引き出しを増やしていくしかないと考えています。でも、新たな体制で臨んだ今⼤会で、Q1突破、ポイント獲得という⽬標が達成できたことにはホッとしています」

■ドライバー ⼩出峻選⼿コメント

「デビュー⼤会でしたが、2レースともQ1を突破し、第2戦はポイントも取れました。チームとドライバーの実⼒の⽚鱗を⽰すことはできたかな、と思います」

「チームとしても⼠気は上がっていますし、次戦以降、もっといけるという⾃信はあります。今回出た課題を修正して、表彰台、できれば今年中に優勝というところまで上り詰めたいと思っています」

「僕がファクトリーのある綾瀬市に転居したことで、チームとはかなり密にコミュニケーションが取れていますし、雰囲気も⽇を追うごとに良くなっています。これは、結果を出すうえで⼤きな原動⼒になっています」

小出峻(San-Ei Gen with B-Max)
小出峻(San-Ei Gen with B-Max)/2025スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦鈴鹿

本日のレースクイーン

春霞はるか
2025年 / オートサロン
SHIBATIRE
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    もっと見る
  • auto sport

    auto sport 2025年4月号 No.1606

    [検証]F1史上最大の番狂わせ
    ハミルトン×フェラーリ
    成功の確率

    詳細を見る