ポール・トゥ・ウィンの山本「1レース制の大会でようやく初優勝できて嬉しい」
全日本選手権スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿の決勝レースで、表彰台に登った山本尚貴(TEAM 無限)、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の3人が、今週末の戦いを振り返った。
●山本尚貴(TEAM 無限):決勝優勝
「1レース制で、ようやく初優勝することができて嬉しいです。金曜日の走り始めはポールポジションや優勝するにはパフォーマンスが不足していると感じていたのですが、無限やホンダのスタッフと僕が誰も諦めなかった結果だと思います。ヨコハマタイヤでの初レースでしたけど、未知数な部分も多い状況で、戦略も含めてすべてがうまく行ったと思います」
「九州で災害が起きている時に、こうしてレースができることをすごくありがたく思っています。また、九州で大変な思いをしている方のなかにも、僕を応援していくれているファンがたくさんいることを知っています。そういったファンのためにも頑張りたかったですし、ポール・トゥ・ウィンを決めることができて、なにかをプレゼントすることができたかなと思います。これからも、僕のできる限りを尽くして、皆さんにパワーを送れるように頑張ります」
●国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING):決勝2位
「なんとか2位に入ることができて、すごく嬉しいです。スタートから狙っていたのですが、山本(尚貴)選手は速かったですね。その後も山本選手に引き離されてしまいましたけど、僕自身はミスをせず、ペースをコントロールしながらプッシュすることができました」
「後方からストフェル(・バンドーン)選手が近づいてきていることは知っていましたけど、同じようなタイムで走ることができていたので、大きなミスさえなければ抜かれないと思っていました。ただ、少しでもミスをすると差が詰まったので、本当にギリギリの戦いでした。見ているとつまらなく感じたかもしれませんが、僕たちドライバーは限界に近いところで戦うタフなレースでしたね」
●ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING):決勝3位
「いい形で、スーパーフォーミュラ初戦の週末を過ごすことができた。経験豊富なドライバーたちが集まるハイレベルなシリーズで戦うことができて光栄に感じている。オフシーズンのテストでは厳しい結果が出たこともあったけれど、表彰台を目指してチームのスタッフとともに頑張ってきた」
「週末を振り返ると、オーバーテイクの難しい鈴鹿で、予選4番手というポジションを獲得できたのは良かったと思う。レースでは国本(雄資)選手を追い抜こうと努力したけれど、彼はミスをしなかったからチャンスはなかった。とにかく3位に入って、チームにポイントを持ち帰ることができて良かったよ。それに表彰台にホンダ系ドライバーがふたり上がったことも、素晴らしい出だしだと言えるんじゃないかな」