■予選レポート

2025年4月19日 Rd.3モビリティリゾートもてぎ
天候:晴れ 気温:23℃ 出走台数:22台

 開幕第1大会に続き、週末ダブルヘッダーとなる第2大会モビリティリゾートもてぎ。例年8月の開催だったが、今シーズンは4月開催となり、気温や路面温度などの変化にいかに対応できるのか、チームとドライバーの対応力が試される大会になる。

 予選開始のタイミングで、気温、路温ともに昨年より10度以上低いコンディション。第1予選A組の牧野選手は、昨日のセットアップに若干の修正を加え、確認のためにチェックランを行う。セッション残り5分を切ったところでコースインした牧野選手は、1周のウォームアップラップを挟んでアタックへ。第2、第4セクターでベストタイムを記録し首位で第2予選に進む。

 B組太田選手も、チェックランを行い、残り5分でコースへ。僅差ながら全体的にタイムを伸ばせず4番手で第2予選へ。

 続く第2予選、牧野、太田の両選手は路面状況の変化を見越し、エンジニアと相談しセットアップに若干の変更を施す。牧野選手は残り5分でコースへ、太田選手は最後尾となる残り4分30秒でアタックに向かう。

 牧野選手は第1第2セクターで全体ベストを記録してポールポジションを獲得。太田選手は第3セクターでベストタイムを記録するが牧野選手には届かず2番手。

 DOCOMO TEAM DANDELION RACINGは予選ワン・ツーを獲得し、午後のレースを揃ってフロントロウからスタートする。

#5 牧野任祐選手
予選1番手(第1予選A組1番手、第2予選1番手)

「これまで第1予選の好調を維持できず、第2予選でポジションを落とすことが多かったので、第1予選から第2予選へ向けての取り組みが課題のひとつでしたが、今回は落ち着いて対応できましたね」

「2台揃って最前列スタートですので、まずはスタートをしっかりと決めて、昨年のような太田選手との素晴らしいバトルを皆さんにお見せしたいです」

#6 太田格之進選手
予選2番手(第1予選B組4番手、第2予選2番手)

「4月開催となり、コンディションの変化から、昨シーズンのもてぎでの好感触がどのように変化するか不安もありましたが、昨日のフリー走行からフィーリングよく、自信を持って予選に臨みました」

「第1予選では思うようにタイムを伸ばすことができませんでしたが、牧野選手のコメントも共有してセットアップを小修正したことが第2予選2番手につながりました。チームメイト同士データなど共有してレースウイークを組み立てますが、午後の決勝では、お互い臆することなく素晴らしいバトルができればと思います」

■決勝レポート

2025年4月19日 Rd.3モビリティリゾートもてぎ
天候:晴れ 気温:30℃ 出走台数:22台

2レース制で開催される第2大会Rd3モビリティリゾートもてぎ決勝。土曜日のシリーズ第3戦は日曜日の第4戦より4周少ない33周(最大75分)、スタートから10周以降にタイヤ交換義務があるレースフォーマットで開催される。

 ポールスタートの牧野選手は抜群のスタートで首位を守る。太田選手は、トラクションがやや足りなかったか、フラガ選手に先行を許し3番手に。その1コーナーでは接触によるコースアウト車両が発生し、オープニングラップからセーフティカー(以下SC)導入となった。コースクリアになり3周目終了時点でSCがピットインすると、首位牧野選手は2番手フラガ選手に毎ラップおよそ0.1秒の差をつけて周回。

DOCOMO TEAM DANDELION RACING 2025スーパーフォーミュラ第3戦もてぎ レースポレート
太田格之進と牧野任祐による優勝争い /2025スーパーフォーミュラ第3戦もてぎ

 太田選手はフラガ選手の後ろでプレッシャーをかけるが抜くには至らない。10周終了しピットインウィンドウが開くと、チームは太田選手をピットに呼びタイヤ交換を済ませる。牧野選手が1分36秒前半タイムで走るなか、フレッシュタイヤを生かした太田選手は1分35秒台でタイヤ交換グループの首位を走行。ステイアウトした牧野選手とのタイム差がピットインロスタイムに近づいた18周目に、チームは牧野選手をピットに呼んだ。

 牧野選手のピットアウトと、ストレートを走る太田選手はほぼ同時で並んで1コーナーへ。牧野選手は冷えたタイヤでブレーキをロックさせるほど粘ったが、ここでは太田選手が先行。しかし牧野選手のタイヤに熱が入ると、今度は1コーナーで太田選手に並び、2コーナーでは接触すれすれの好バトルを見せ、3コーナーまでのストレートで首位を奪取する。首位となった牧野選手はそのままレースコントロールし1位でゴール。

 太田選手は3番手のフラガ選手との差をマネジメントしながら2位でフィニッシュし、予選と決勝ともにワン・ツーとなる完全勝利で第3戦を終えた。

#5 牧野任祐選手 優勝

「いろいろな展開があるなかで、しっかりと対応して優勝できたことはとても嬉しいです。予選ポールポジションも自信になりましたし、フロントロウスタートから太田選手とのワン・ツー・フィニッシュという最高レースでした。明日も第4戦がありますから、気持ちを入れ替えて臨みます」

#6 太田格之進選手 2位

「チームとして素晴らしい結果に貢献できたことが嬉しいです。レースにおいては、戦略上早目のタイヤ交換となりましたが、タイヤのきつい後半においても、フラガ選手を押さえて2位でゴールできたことはとてもポジティブにとらえています。明日の第4戦が楽しみです」

本日のレースクイーン

葉月美優はづきみう
2025年 / スーパーGT
NGK SPARK PLUGS Ambassador
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円