第4戦はQ2進出、決勝は両レースともに14位完⾛
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表組⽥⿓司)は、4⽉18〜20⽇、モビリティリゾートもてぎで⾏われた、全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権第3、4戦に参戦し、⼩出峻選⼿は両レースともに14位で完⾛を果たしました。
⼩出選⼿とチームは、第3戦は予選で惜しくもQ2進出を逃し、決勝でも苦戦しましたが、第4戦では、クルマの改善が功を奏してQ2に進出。決勝はスタートで出遅れ、厳しい展開になりましたが、次に繋がる新たな経験を積んで今⼤会を終えました。
■第3戦予選(4⽉19⽇(⼟)午前9時20分〜10時2分)
⾦曜⽇に⾏われたフリー⾛⾏では、悪くない感触を得て予選を迎えましたが、⼟曜⽇は朝から気温が上昇。前⽇朝より気温が5度も⾼い夏⽇となりました。予選Q1Bグループに出⾛した⼩出選⼿は、他の選⼿の後⽅からアタックに⼊り、フリー⾛⾏のタイムから1秒短縮して1分31秒台に⼊れました。
しかし、Q2進出のカットラインに僅か100分の5秒届かずにグループ7位。惜しくもQ2進出はなりませんでしたが、ポイント獲得を狙える13番グリッドからのスタートとなりました。
■第3戦決勝(4⽉19⽇(⽇)午後2時50分〜33周)
スタートでポジションアップを狙った⼩出選⼿でしたが、その思いとは裏腹に⼤きく出遅れ、後⽅集団のなかでレースを進めることになってしまいました。
1周⽬に2台が絡むアクシデントがあったことで、セーフティカーが導⼊され4周⽬にリスタート。⼩出選⼿は1台抜いて16位に順位を上げたものの、混戦のなかに埋もれてしまったため、ピットインが許される10周⽬にタイヤ交換をして、状況の打開を図りました。
残る周回で、何とかポジションを上げようと攻め続けた⼩出選⼿でしたが、終盤もペースは思うように上がらず、19周⽬に14位にポジションアップした以降は、前⾞との間隔も空いてしまい、そのままフィニッシュを迎えました。
■第4戦予選(4⽉20⽇(⽇)午前9時10分〜9時52分)
朝から曇天となり、気温も前⽇から⼤きく下がった⽇曜⽇。ペースの上がらなかった第3戦からクルマのセットを変更して予選に臨みました。この変更が功を奏し、⼩出選⼿はQ1Aグループを5位で通過。
Q2ではウォームアップで前⾞に追いついてしまい、⼗分にタイヤを温め切れないままにアタックに⼊り、12位と悔しい結果になりました。それでも、デビューから4戦でQ2進出3回と、ルーキーとしては⾼いQ2進出率を誇り、速さをアピールすることができました。
■第4戦決勝(4⽉20⽇(⽇)午後2時55分〜37周)
⼩出選⼿は、蹴り出しが悪くスタートで順位を落としてしまいました。直後の1コーナーでコースオフした⾞両がグラベルでストップし、セーフティカーが導⼊されました。このレースは、第3戦とは異なりピットインの周回規定がないため、このチャンスに出⾛⾞両の3分の2がピットインし、タイヤ交換を⾏いました。
チームは、終盤のニュータイヤでの追い上げを狙って、ステイアウトを選択。⼩出選⼿はできる限りのペースを保って周回を重ね、27周⽬にピットに滑り込みました。
コースに戻った⼩出選⼿は、15位から追い上げを図りますが、前⽇とは異なり序盤にタイヤ交換をした⾞両のタイムの落ち込みが少なく、1台を抜くに留まり14位でチェッカーを受けました。
開幕⼤会が好調だっただけに、今⼤会ではさらに上位でポイントを重ねることを⽬標としていましたが、特性の異なるコースにクルマを合わせきれず、厳しい結果となりました。次戦では今回得た経験を活かし、上位フィニッシュを⽬指します。第5戦は、5⽉17〜18⽇、オートポリスで開催されます。
■チーム監督 本⼭哲コメント
「第3戦から第4戦に向けてクルマの状態はかなり改善され、決勝も⼩出選⼿が悪くないペースを維持していました。スタート直後にSCが⼊ったことで戦略が分かれましたが、これは難しい判断でした」
「この週末はコンディションに対してバランスを取るのが難しかったですが、チームとしては貴重な経験を積むことができましたので、これを次に活かして良い結果に繋げられればと思います」
■チーフエンジニア 村井寛太コメント
「⽇曜は前⽇に⽐べて、良い⽅向にアジャストできQ2に進めましたが、クルマは納得できるレベルではありませんでした。決勝でのステイアウトは、混乱のなかで作業するリスクを冒すより、前半しっかり⾛ってから後半にタイヤ交換をしようと判断したものです。結果的には、タイムの落ち込みが少なかったので、最初にピットインした⽅が有利でしたね」
「次戦に向けては、コース特性に合わせるより、まずは、トラクション不⾜など、クルマの抱える基本的な問題の解決に取り組みたいと思っています。⽅向性は⾒えているので、オートポリスでは、ポイント獲得に期待してください」
■ドライバー ⼩出峻選⼿コメント
「第4戦ではレースペースも改善されましたし、クルマは悪くなかったと思います。戦略としては分かれましたが、結果的には1周⽬に⼊ったほうが良かったかもしれません。ただ、これはその状況でのチームの判断ですので、どちらが良かったとは⾔い切れません」
「コース特性が対局にあるといえる鈴⿅ともてぎでのレースを終えましたが、Q2に3回進めていますし、さらに上を⽬指せるポテンシャルは⼗分あると思っています。あとはパズルのピースをいかに組み合わせるかだと思います。今回でまたひとつ経験を積みましたので、オートポリスではさらに成⻑した姿をお⾒せできるように頑張ります」