投稿日: 2018.04.23 13:40
更新日: 2018.04.23 13:43

スーパーフォーミュラ:UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 2018第1戦鈴鹿 レースレポート


スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ:UOMO SUNOCO TEAM LEMANS 2018第1戦鈴鹿 レースレポート

予選(4月21日)

天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:23度/路温:33度(Q1開始時)
湿度:64%
予選Q1開始:15時45分

 日本最速の4輪カテゴリーであり、世界的にも高い競争レベルを認められた『全日本スーパーフォーミュラ選手権』の戦いが今年も始まる。UOMO SUNOCO TEAM LEMANSは新たなシーズンに、ピエトロ・フィッティパルディと大嶋和也をレギュラードライバーとする布陣で、パワフルなトヨタエンジンを背に挑む。

 フィッティパルディはF1王者の孫という期待の新人、実力者・大嶋はシリーズ参戦復帰2年目だ。今季のスーパーフォーミュラでは、ヨコハマが全戦でドライ路面用タイヤの2スペック(ソフト&ミディアム)供給を実施することになっている。

 昨年も一部のレースが2スペック制だったが、チームの得意要素だっただけに期待も高まるところ。開幕戦の舞台は鈴鹿サーキットだ。

#7 UOMO SUNOCO SF14 ピエトロ・フィッティパルディ選手

予選結果:19位(予選Q1ベストタイム:1分39秒671)

 レースウイークは季節外れの暑さとなった。予選Q1はミディアムタイヤでの出走が規則で決まっており、通過枠は19台中14台となる。初めてのスーパーフォーミュラの予選、フィッティパルディは3月の鈴鹿テスト参加時とは異なる温度条件に悩まされ、結果は19位。

「テストの時のような競争力をこの条件では発揮できませんでした」と苦闘を振り返りつつ、「でも、決勝は長い」と、翌日の挽回を期す。

#8 UOMO SUNOCO SF14

大嶋和也選手
予選結果:16位(予選Q1ベストタイム:1分38秒941)

 大嶋もフィッティパルディ同様、予選Q1は厳しい戦況に。セッション終盤にはタイムと順位を上げて光明も見えたが、16位にとどまった

決勝(4月22日)

天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:26度/路温:40度(決勝開始前)
湿度:63%
フォーメーションラップ開始:13時50分
決勝レース周回数:51周

#7 UOMO SUNOCO SF14 ピエトロ・フィッティパルディ選手

決勝結果:16位(所要時間:1時間30分57秒304=50周回完了、ベストラップ:1分44秒944)

 決勝日もコンディションはドライ。決勝レースではソフトとミディアム両方のタイヤを使って走るのが今シーズンの原則ということになる。開幕戦は通常より50km長い300kmというレース距離、暑いコンディションも鑑みつつ、ピット戦略をうまく機能させなければならない。

 フィッティパルディはミディアムタイヤ装着でスタートし、日本での初レースを戦った。しかし20周目に右リヤタイヤをトラブルが襲い、ピットまでスロー走行を強いられる無念の展開に。1周遅れとなってしまったが、粘り強く走り抜き、初戦を16位でフィニッシュした。

なお、北米最高峰のインディカー・シリーズにも参戦しているフィッティパルディはスーパーフォーミュラ第2戦と第3戦は欠場予定で、この2レースではフランス出身の実力派ドライバー、トム・ディルマンがUOMO SUNOCO TEAM LEMANSの7号車を駆ることになる。

#8 UOMO SUNOCO SF14 大嶋和也選手

決勝結果:15位(所要時間:1時間30分54秒702、ベストラップ:1分44秒429)

 大嶋はソフトタイヤ装着でスタート。1周目にふたつポジションを下げて18番手となるが、6周目に37号車、14周目に50号車と、ライバルをパスしていく。ソフトでのマシンフィーリングは良く、これはこのレースに限らず、シーズン全体を考えてもポジティブな兆候だ。

 他車のピットイン等もあり、見た目の8番手まで上がった20周目に大嶋はピットイン、後半スティントはミディアムタイヤでの走行となる。ミディアムではなかなか思うようなペースでは走れなかったが、リタイア車などがあり、大嶋は最終的に15位で開幕戦のゴールを迎えた。

ピエトロ・フィッティパルディ選手のコメント

 残念ながら、ペースに苦しむレースウイークに終始してしまいましたね。決勝では右リヤのタイヤがパンク状態になる不運もありました。いろいろな戦略が絡み合うレース展開で、もし理想通りに戦うことができていれば12〜13位あたりには進出できていたかもしれません。

 次の自分の参戦は7月の富士戦になりますが、開幕前のテストでいい結果も残せているコースです。もっと前進できるよう、頑張ります。

ピエトロ・フィッティパルディ

大嶋和也選手のコメント

 ソフトタイヤでのペースが落ちなかったことはポジティブな材料だと思いますが、課題の多い開幕戦でした。今年のルールを考えた場合、ミディアムでの速さがないと予選でQ1を突破するのに苦労することになりますからね。今後に向けて、やるべきことは本当に多いです。

 次のオートポリスは昨年3位になったコースで、もともと得意コースでもあります。まず予選で前にいけるよう、チームと努力していきます。

大嶋和也

片岡龍也監督のコメント

 新たなドライバーを迎え、新しいスポンサーさまも迎えてマシンのカラーリングも一新し、チームの中身にも新しいところを加えての新シーズン開幕戦でしたが、金曜日の練習走行の走り出しから流れをつかめないままの展開になってしまい、「悔しい」のひとことです。

 ただ、大嶋のソフトでのペースが良かったことは明るい材料です。今季は全戦でソフトを使うわけですから、そこは活かしていきたいですね。もちろん、ミディアムでのペースアップも重要ですし、今回の状況をしっかり解析し、この苦戦をバネにもして、次への準備をしていきます。

 厳しい初戦ではありましたが、もちろん我々は決してあきらめることなく、全力で戦い続けます。今季も応援、よろしくお願いいたします。


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