決勝
決勝日19日(日)は朝方雨に見舞われ、午前9時5分からのフリー走行はウェットコンディション。しかし、その後路面は乾いていき、決勝前にはドライコンディション、しかし、空には雲が立ちこめる微妙な状況でのスタートを迎えた。
午後3時にフォーメーションラップが開始され、43周の決勝レースのスタートが切られた。3番手グリッドのロッテラー、5番手グリッドの中嶋一貴が抜群のスタートダッシュを決め、1コーナーまでに一気に1-2位に浮上。これに、4番手スタートの石浦が3位で続いた。
石浦は山本尚貴(TEAM 無限)の猛追を受け、オーバーテイクシステムを共に使い合いながらの、序盤からの激しいバトルを展開。しかし、惜しくもかわされ、4位に後退。その間に、首位のロッテラーは2位中嶋一貴との差も広げていき、盤石の首位独走態勢となった。
中嶋一貴は、石浦をかわした山本に追われることとなったが、その差を1秒前後でコントロール。トップ3台はこの順位と間隔のまま周回を重ねていくこととなった。
一方、注目の小林は10番手スタートだったが、直前8番手の国本がスタートでエンジンストール。この影響もあり小林は12位までポジションダウン。中団グループでの混戦を避けるべく、燃料的にぎりぎりのタイミングである9周目に早くもピットへ。タイヤ交換と給油を行い、単独走行での追い上げを狙った。
翌周、予選で16番手と振るわなかったカルダレッリも同様の作戦でピットイン。こちらはタイヤを交換せず,給油のみで小林の前でコースに復帰した。小林はカルダレッリに前をふさがれる形となり、フレッシュエアでのクリアラップを狙った作戦は奏功せず。ポジションアップは果たせなかった。