岡山国際サーキットでは1993年、1994年にフォーミュラ・ワン世界選手権が開催され、そのときアイルトン・セナが記録した1分10秒218というラップタイムが現在でもコースレコードとして残っています。2008年に記録されたフォーミュラ・ニッポンのコースレコードは1分15秒808。昨年導入の新車両規定に基づいて開発された排気量2リッター直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載したスーパーフォーミュラがどんな速さを見せるのか、注目が集まりました。
なお、燃料瞬間流量リストリクターは、前回の95kg/hから90/kg/hに絞られています。決勝レース中に使用することができるオーバーテイクシステムを働かせると20秒間にわたって流量制限が90kg/hから100kg/hに増え、パワーアップする仕組みです。
本日の岡山国際サーキットは曇天で、気温は18度。午前9時30分からのフリー走行では、これまで記録として残ってきたフォーミュラ・ニッポンのコースレコードである1分15秒808をはるかに上回るラップタイムが記録され始めました。その結果、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトップタイム1分13秒991を記録。この時点で国内トップフォーミュラとしてのコースレコードを上回りました。開幕戦でポールポジションを獲得した#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は3番手に続き、好調を維持しています。
午後1時40分から行われた公式予選は、今回もQ1、Q2、Q3の3段階でスターティンググリッドを決めるノックアウト形式で行われました。Q1では#16 山本選手が1分13秒104を記録してトップに立ち、続いて#40 野尻選手も1分13秒304で4番手に進出しました。また、#41 ナレイン・カーティケヤン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分13秒658、#10 塚越広大選手(REAL RACING)が1分13秒746で12番手、#34 小暮卓史選手(DRAGO CORSE)が1分13秒750で13番手となり、Honda勢は5台のマシンがQ2進出を決めました。Q2進出の全マシンが、午前中に行われたフリー走行で記録されたコースレコードを上回るタイムでした。