更新日: 2019.05.20 22:31
ホンダ期待の『ヤングガンズ』福住、牧野が揃ってスーパーフォーミュラ初入賞も「ポイント獲得で喜んでいるようじゃダメ」
牧野は13番グリッドのスタートながら、セーフティカーのタイミングでほとんどのドライバーがピットインするなかステイアウトを選び、3番手になると2番手の国本雄資(KONDO RACING)をオーバーテイクして2番手に。その後、トップの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がピットインした後はトップを周回して1分31秒台の速いラップタイムでギャップを稼ぎ、ピットイン後、4番手チェッカーを受けて初ポイントを獲得した。
「今日はまず、予選は本当、何もしていないというか不本意というかストレスが溜まりましたけど、そこからこうやって2台でポイントを獲得できたのは良かったかなと思います。個人的にも(土曜日に)デカいクラッシュをしてしまったので、チームにとっても良かったかなと思いますけど、表彰台に乗れたかなという気持ちもあります」と、悔しい表情を見せる牧野。
それでも、多くのドライバーがセーフティカー中にピットインを済ませるなか、ステイアウトを選んだのは結果的に牧野にとっては大正解だった。そこに牧野のフィロソフィが垣間見える。
「ステイアウトは雨の可能性もあったので、引っ張るだけ引っ張ろうと思っていましたし、周りと反対のことをしようと思っていました。関口選手と戦略が一緒になってしまったんですけど、前の国本選手を抜くのに時間が掛かってしまって、それが痛かったですね。その後は1分31秒台で走行できてペースが良かっただけに、もったいなかったですね」と、牧野。スーパーフォーミュラ初入賞にも関わらず、笑顔はまったくない。
「ポイントも大事ですけど、ポイントがほしくてレースをやっているわけではないですし、勝つためにやっていますので。今日はいいレースができたので、次のレースはしっかり予選で前に行って優勝を狙えるように頑張ります」と、プライドを見せた。
福住、牧野ともに今年の成績次第ではF1へのステップアップも見えてくる。まだまだふたりにとっては初入賞は通過点にすぎないが、その大いなる目標に向けての一歩を、まずはこのオートポリスで踏むことができたのではないか。次のSUGO、2歩目はどんなステップを踏むのだろう。