投稿日: 2019.06.23 01:05
更新日: 2019.06.23 13:05

JMS P.MU / CERUMO・INGING スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 予選レポート


スーパーフォーミュラ | JMS P.MU / CERUMO・INGING スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 予選レポート

2019 SUPER FORMULA

JMS P.MU / CERUMO・INGING Race Report

第3戦 スポーツランド菅生
◆6月22日(土) <予選>天候:曇りときどき雨|コース状況:DRY
#38石浦 宏明 10位/#39坪井 翔 16位

 2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦が、スポーツランド菅生(宮城県柴田郡村田町)で開幕した。前日の走り出しでは、サーキットは濃霧。たちまち視界不良となったが、セッションを前にして好転しスーパーフォーミュラのスケジュールには影響を及ぼさなかった。天候が回復した時間を縫うように行われた走行では、38号車石浦宏明が11位。39号車坪井翔は、17位で終えている。チームは天候同様不安を残した状態で予選を迎えることとなった。

 ここまで、ルーキーの坪井は、4ポイントでランキング9位。石浦は、残念ながら0ポイント。シーズン序盤の2戦で、ライバルたちが、下位から優勝を遂げている状況を鑑みると、チームとしてもこの不本意な状況を打破したい一心。今大会こそ手ぶらで帰る訳には、いかないという思いだ。

 SF19の攻略も、各チームで進んでいる中、今回は予選方式に若干変更が加わり事前にアナウンスされた。コース幅が狭く、全長が約3,700mと短いスポーツランド菅生。例年、コース上でトラフィックが起き、予選中にクリアラップを取るのが困難。満足なアタックができない事が、多々あった。そこで、Q1を2グループに分け、全車20台での予選を、コース上で2組10台ずつに絞る事となった。この組分けは、ドライバー自身のくじ引きで行われ、予選前日の夕方に結果が公示された。予選後に意見を聞いてみたが、ドライバーたちからもこの変更は、評価された。

 迎えた今日の予選日、小雨が降ったりやんだりで湿度70パーセント。練習走行では、38号車は10位、39号車は19位と全く振るわずチームも答えを模索する苦しい結果だった。

 不安定な天候は、日中も変わりはなかったが、WET宣言は出ていたものの、ほぼドライコンディションで公式予選Q1が行われた。13時20分、A組となった39号車坪井から10分間の予選アタックがスタート。5周目に、1分06秒249のタイムをマークし8番手。ガソリンを減らしてコースインした為、それ以上周回する燃料がなく、ピットに戻らざるをえなかった。その後のアタックをやめ、A組8番手でQ2へ進出はならなかった。

 B組の38号車石浦は、13時40分予選開始。チャンピオン獲得経験者がこの組には、石浦も含め4名いた。6周目に、1分05秒712のタイムを出すと、B組6番手となりQ2へ進出を決めた。

 Q2へ進出したトヨタ勢は、石浦選手を含め4台。全車がソフトタイヤを装着しアタックすると、12台中、11台までが1秒圏内のタイム、そして、9番手までがコースレコードを記録する白熱のセッションとなった。4周目に、1分04秒800を叩き出した石浦だったが、タイムは10番手。大きなセット変更を施し自信を持って臨んだにも関わらず、落胆する結果となってしまった。

 最終的に、予選結果は、38号車10位、39号車16位。予選日の今日は、小雨で路面を濡らす程度で済んだ。明日の天候を心配したいところだが、雨を願うのが正解かもしれない。明日の決勝は、これまで戦績が悪くても決して壊れないチームの結束で、違った展開になるよう最善を尽くす。

〇石浦宏明選手のコメント
「菅生ラウンドは、菅生スペシャルのセットアップで持ち込んで、今期の悪い流れを断ち切ろうと挑んだのですが、それでも思ったようなグリップが得られませんでした。新しいことにトライしたりと、正直迷いも生じました。解決策が見えない中で、エンジニアと予選に向けて行ったことが良い方向へ向かいました。昨日から今日にかけて大きなステップを踏み、クルマは速くなったので自信がある走りはできました。それでも10番手という厳しい結果でしたが、レースは違う展開となると思っています。前回のように戦略がはまることもあるし、この位置からでも挽回はできるチャンスはあるので、頑張ります」

〇坪井翔選手のコメント
「昨日クラッシュしたこともあり、流れは良くなく、ペースも圧倒的に悪く朝も全然先が見えない状況でした。Q1を通過する感触もありませんでした。結果的に、Q1を突破もできませんでしたが、ガスを少なくしたので、十分に周回できなかったことも起因していると思います。タイヤのピークが来る前に終わってしまいました。セットを大幅に変えたことでフィーリングが良くなったので、ガスを入れてちゃんとアタックしていたら、Q1を突破出来ていたのかもしれません。SF19のことを前戦でだいぶわかって来たと思っていましたが、まだまだ菅生の特性など学習しないといけないものがたくさんあると思います。方向性は間違っていなく、何か振り出しに戻ったような気がして、そこがヒントになると思うので、ポジティブに受け止めたいと思います」

〇立川祐路監督のコメント
「予選は、ご覧の通りうまく行きませんでした。いつも菅生と我々のクルマは相性が悪いですね。今回は、セットアップもいまいち決まってなく、正直苦しい展開となってしまいました。クルマは、アンダーステアが出ていてセッティングを詰め切れない状況のまま、予選を迎えてしまいました。展開的には苦しくなりましたけど、明日は、戦略を含めて見直し、必ず挽回したいと思います」

スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 立川祐路監督(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

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