14周目には大祐がピットに入り、ここでオリベイラが逆転なるかと思われたが、チームは6.7秒というタイムで作業を済ませピットアウト。大祐はオリベイラのすぐ前でコース復帰を果たし、そのままオリベイラを抑え込むことに成功した。
16周目にバンドーンがピット作業を済ませた直後、17周目にオリベイラがバランスを崩しSPコーナーでスピン。縁石に近いランオフエリアでマシンがストップしてしまい、ここでセーフティカーが導入された。
この時点でトップを走る関口と2番手の野尻とは13.8秒の差がついており、関口がセーフティカーにキャッチされた瞬間、2番手以降の野尻、一貴、可夢偉、石浦、ブラー、山本、国本ら、ピットを済ませていなかった面々が続々とピットイン。これで、すでに作業を済ませていた大祐、野尻、ロッテラーらが関口のすぐ後ろまで迫ることとなった。
23周目にレースは再開。唯一ピット作業を行っておらず、ピットでのロスタイム分のギャップをコース上で作らなければならない関口は、1分8秒台を連発して後続を引き離しにかかる。追いかける大祐もプッシュするものの1分9秒台を切ることができず、1周につき約1秒ずつ2台の差は広がっていった。

さらにプッシュをかける関口は時おりコーナーの立ち上がりでマシンをスライドさせながらも猛プッシュ。1分7秒台までラップタイムを上げてみせ、54周目までに34秒のという大量リードを築いてみせた。
その翌周の55周目にピットインすると、8秒の作業時間で悠々とトップ復帰を果たし、その後も終盤まで後続を引き離し続けると、今季2度目のトップチェッカーを受けた。

今シーズンはここまで毎戦異なる勝者が誕生していたスーパーフォーミュラだが、第6戦でようやく2勝目を挙げるドライバーが現れた。この結果、関口はシリーズランキングでも国本雄資(P.MU/CERUMO·INGING)を抜いてトップに立ち、ランキングリーダーとして最終戦に臨む。

関口から14.278秒遅れの2位には大祐が入り、自己ベストリザルトを更新する今季初の表彰台。そこから約4.4秒差の3位には一貴、ロッテラーの猛攻をしのぎ切った野尻が続いている。