更新日: 2016.10.26 14:02
TOYOTA GAZOO Racing スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿 プレビュー
SF恒例の僅差の予選から白熱必至
スプリントのレース1,ピット義務のレース2でタイトルの行方は
今大会は30日(日)の午前中に19周のレース1、午後に35周のレース2という2レース制で行われる。レース1はピット義務無し、レース2はタイヤ交換義務付けとなる。昨年はウェットコンディションでのレースとなったため、レース2もノーピットで行われたが、今年は昨年よりも7周多い周回数が設定されたことで、無給油で走り切るのは難しいと考えられる。それに伴い、作戦も様々なパターンが試されてくるだろう。
予選は、通常通りの3ラウンド制ノックアウト方式で行われるが、Q1での結果がレース1のグリッドとなる。もちろん、ポールポジションの1ポイントも獲得出来るため、混み合うコース上での激しいタイムアタックがQ1から繰り広げられるはずだ。
最終戦の鈴鹿は昨年まで3年連続でウェットコンディションでのレースとなった。昨年はレース1でロッテラーが勝利。石浦が2位で続き、自身初のタイトル獲得へ大手をかけた。この石浦と最後までバトルを繰り広げ、惜しくも3位表彰台となったのが小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)。小林は今年、自身が「まだ開幕していない」と言うほどの不調に苦しんでいるが、2週間前に行われたWEC(世界耐久選手権)富士6時間レースでは初勝利を挙げており、その勢いで最終戦は本来の速さを見せて欲しいところだ。
中嶋一貴は昨年4位/2位で追い上げたものの及ばずランキング2位。2014年にはレース2をポール・トゥ・ウィンで飾って自身2度目のタイトル獲得を果たしており、こちらも期待がかかる。
もちろん、最も有利な状況でタイトル争いに臨むのは、前戦今季2勝目を挙げてランキング首位、そしてその後行われたSUPER GTタイラウンドでも初勝利と絶好調で初タイトルに臨む関口。ルーキーイヤーならではのプレッシャーは影響するのか。そして同じく波に乗るランキング2位の国本と、豊富な経験で鈴鹿も得意とするロッテラー、中嶋一貴、そしてディフェンディングチャンピオンの石浦が追う最終戦。予選日から決勝の2レースまで、濃密な戦いが繰り広げられることになりそうだ。