■土曜日 専有＆フリー走行
全日本スーパーフォーミュラ選手権も、舞台をこのスポーツランドSUGOに移し、第3戦を迎えることとなりました。関口雄飛にとって、得意なサーキットのひとつであり、記憶に残る勝利を飾ったサーキットです。
朝から仙台地方は雨が降り続き、フリー走行1回目は完全にウエット路面からのスタートとなりました。セッション序盤から積極的に周回を重ねた関口雄飛は、時折トップタイムをマークする勢いを見せながら、乾き始めたセッション終盤の早めの段階でタイムを出し、25周を消化して5番手タイムをマーク。まずまずの手応えを感じてセッションを終えました。
午後のセッションでは、乾き始めた路面をみながらセッション前半をウェイティング。赤旗が出て車両回収が終わった段階でゆっくりと走り出し、ウエットからドライへと乾きつつあるなか、セットアップを確認しながら10周を終えた段階で再びスピンした車両が出て赤旗中断。セッションは5分を残して終了となり、トップと0.595差での4番手となりました。
■関口雄飛のコメント
「今朝のセッションはウエットから徐々に乾いていくコンディションでしたので、明日の天気予報を考えるとあまり参考にはならないのですが、調子は良かったです。午後のセッションは濡れた路面から乾いた路面へと移っていったので、終盤が大切だと考えてセットアップを煮詰めていきました。最後に赤旗が出て中途半端になるのは嫌だったので、15分前に新品入れてアタックして4番手。案の定、そのあとで赤旗が出たので正解でした」
「マシンの状態的にはアンダーが強く、待つ時間でロスしているのですが、今までみたいにアンダー＆オーバーという症状ではなく、一貫性があるので調整はできると思います。正直、自分も含めて上位4台は新品タイヤで、ほかのドライバーはアタックできていないので、4番手といえども調子が良いとは言えません。明日の予選が勝負なので、今日のデータを確認しながら明日の予選へ向けてセットアップを煮詰めていきたいと思います」
■日曜日 予選＆決勝
日曜日、朝の予選ではQ1を6番手で突破し、Q2へと進出した関口雄飛でしたが、アタックラップで全体ベストを刻んだ周回で攻めすぎたかコースオフ。残念ながら予選9番手からのスタートとなりました。
決勝レースはスタートから波乱の展開となりました。決勝前のウォーミングアップ走行中にコースアウトしてしまった関口雄飛は、なんとかグリッドにマシンを並べて最後のセットアップ変更を実施。スタート直後の第1コーナーで上位陣でアクシデントが発生し、1周目に6番手で戻ってきた関口雄飛は、20周目にピットインしてタイヤ交換をしたのですが、不運にも上位陣のマシンがコースアウト、クラッシュしてしまいセーフティカーが導入され、10番手でレースに復帰した関口雄飛の直前をふさいでコースインしてきました。
これで25周目までセーフティカーに先導された関口雄飛でしたが、26周目にセーフティカーの前に出され、同一周回に戻ることができました。レースは28周目に再開。トップと7秒6差で10番手を走る関口雄飛は、着々と前を走るマシンとの差を縮めますが、逆に36周目の1コーナーでポジションをひとつ落としてしまいました。
後方からはさらに勢いのよいマシンが迫りますが、クリーンなバトルでそれを抑えポジションキープ。激しい3つ巴の攻防戦がレース終盤まで続きます。残り10周を切るころから、前方の10番手争いに近づき始め、ポイント圏内が見え始めました。しかしレースはそのままチェッカー。関口雄飛は第3戦を11位完走で終えました。
■関口雄飛のコメント
「今週末は、自分にとって厳しい週末でした。予選からマシンが決まってなくて、限界ギリギリまで攻めないとタイムがでないので、リスクを背負って攻め込んでいってコースオフしてしまいました。決勝はスタートから全開で攻めていったのですが、やはりマシンのバランスが決まってなくてスピードが足らないなか、ギリギリまで頑張って走り続けました。ピットアウトしたときにセーフティカーが出て、自分がトップだと錯覚するようなタイミングでしたが残念ながらそうではなかったです。悔しいですが、次のレースに向けて精一杯努力し続けます」
