一方、今年で日本のトップフォーミュラ参戦14年目を迎える2011年チャンピオンのロッテラーは、スーパーフォーミュラの魅力とそこに参戦し続ける理由について、次のように語ってくれた。

「このカテゴリーは、ヨーロッパとは違い最初から最後まで全力で攻め続けることができる。素晴らしいクルマ、タイヤ、サーキット。そしてレベルの高いライバルたちが揃っている。常に自分の限界に挑戦することができるんだよ。ヨーロッパはそこまでのことができない。タイヤマネジメントが要求されるし、コーナリングスピードも遅い。常に攻め続けられないし、どこかでマネジメントを要求されるんだ」

 気になるバンドーンについては、オリベイラとは対照的な意見で、「彼は素質があるドライバーだから、きっとうまくやれると思うよ。僕も1年目はナカジマレーシングから参戦して1戦目も2位だったし、年間を通しても良かったからね。きっとシリーズ戦で発揮される彼のパフォーマンスを見て皆も興奮するんじゃないかな。彼の所属しているチームも実績があるから、きっとうまくいくよ」とのこと。実力が発揮できれば1年目からでも上位進出が可能なのではと考えているようだ。

 バンドーンにとっては、今年のスーパーフォーミュラでどこまで結果を残せるかが2017年のF1レギュラーシート獲得にもかかってくる。そのためには国内の有力なドライバーだけではなく、チャンピオン経験があり、かつ日本のコースも熟知しているオリベイラやロッテラーらに打ち勝つ必要がある。

 ふたりともバンドーンに対しての意見は対照的だったが、最も印象的だったのは、両者とも「簡単には勝たせない」という表情をみせていたこと。昨年にも増して激しいバトルが、開幕戦から見られることは間違いないだろう。

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