投稿日: 2021.04.09 11:26
更新日: 2021.04.09 11:55

NTT Communications ROOKIE 2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 レースレポート


スーパーフォーミュラ | NTT Communications ROOKIE 2021スーパーフォーミュラ第1戦富士 レースレポート

全日本スーパーフォーミュラ選手権 2021 第1戦
2021年4月3日(土)~4日(日)
富士スピードウェイ(静岡県)

土曜フリー走行

4月3日(土)天候:晴れ 路面:ドライ

 2020年から大嶋和也を擁し、国内最高峰、世界屈指のトップフォーミュラである全日本スーパーフォーミュラ選手権に挑戦を開始したROOKIE Racing。参戦初年度は新チーム、そして1台体制という厳しさもありながらも、粘り強い戦いを展開し、シーズン3回の入賞を達成してみせた。しかしROOKIE Racingとして、そして大嶋として目指す高みはまだはるか先にある。迎えた2021年は体制を大幅に刷新。さらに新たなスポンサードを得て、『NTT Communications ROOKIE』としてスーパーフォーミュラに参戦することになった。

 2021年シーズンはこれまで、3月11〜12日に三重県の鈴鹿サーキットで、3月23〜24日に静岡県の富士スピードウェイで合同テストが行われてきたが、大嶋とNTT Communications ROOKIEは新たなシーズンへ向けて体制を構築しながら、これまでにない新シーズンへの大きな手ごたえを感じていた。

 そして迎えたシーズン開幕戦の舞台は富士。4月2日(金)に写真撮影やミーティングなど、開幕戦らしい慌ただしいスケジュールをこなした大嶋は、コースサイドに美しい桜が咲き、晴天に映えるなか4月3日(土)の予選日を迎えた。午前9時からのフリー走行では、午後の公式予選に向けてセットアップの確認を進めつつ、テストの好フィーリングのまま、積極的に周回を重ねるべく、まず7周をこなし、ピットイン直前の6周目に、1分22秒456というこのセッションでのベストタイムをマーク。さらに2〜4周ほどをこなしながら、ピットアウト〜インを繰り返し周回を重ねていく。

 ただ、このセッション途中にステアリングに違和感を感じた大嶋はピットに戻り、修復作業を行うために貴重な時間をロスしてしまった。その後はトラブルこそ解消はしたものの、マシンのフィーリングにわずかながら違和感が残ることになってしまった。このフリー走行では、最終的に22周というラップを走り、6周目にマークしたタイムがベストで、順位は14番手という結果となった。ただ、午後の公式予選に向けたフィーリング解消が急務となった。

公式予選

4月3日(土)天候:晴れ 路面:ドライ

 午前のフリー走行の後、NTT Commnications ROOKIEと大嶋はサポートレースの合間にセットアップを進め、午後2時40分からスタートした公式予選Q1に挑むことになった。大嶋は2組に分けられたQ1のうちB組から出走することになり、まずA組の予選を見届けてから、午後3時にスタートしたQ1に挑んだ。A組では、前年チャンピオンがQ1脱落となるなど、2021年も非常にタイム差がない、厳しい戦いになることが予想された。

 このB組では、開始直後9台中5台がコースインし、すぐにピットに戻っていったが、セッション開始から2分をピットで待機した大嶋は、残り7分というところでコースイン。慎重にタイヤを温めながらペースを上げ、4周目に1分23秒550というタイムをマーク。さらに翌周タイムを刻み、1分23秒360をマークしたものの、やはりフィーリングの改善には至っておらず、最終的に大嶋の順位はダウンしていってしまった。

 終わってみれば、大嶋の順位はB組の9番手。惜しくもQ2進出はならず、公式予選の順位は17番手という結果となってしまった。「テストまでのフィーリングでは、トップ10にいけるのが確実だと思っていただけに……。なぜこうなっているのか」と大嶋は悔しい表情を浮かべた。「決勝は天候が分かりませんから、可能な限り巻き返したいです」と大嶋は誓い、充実の体制となったチームにさらなる改善を託し予選日を終えた。

大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)
大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)

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