決勝
20日(日)は、スーパーフォーミュラの決勝が行われる頃には太陽が顔を出して強い日差しが路面を照らし、気温24度、路面温度34度という完全ドライのコンディションで午後1時30分に53周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
ポールポジションの関口は好スタートを切り、順当に首位をキープ。2番手グリッドの車両がやや出遅れたことで、3番手グリッドの阪口が2位へ。一方で4番手グリッドの宮田は前の車両に塞がれる形で6番手へと順位を落としました。

3周目の1コーナー進入で、2番手の阪口は後続に並ばれ、2台はコーナリング中に接触。2台ともにコースオフすることなくレースを続行しましたが、阪口は後続にかわされ、6番手へと大きく後退してしまいました。
首位を行く関口は一時2番手との差を2.5秒ほどまで広げましたが、10周を終えピットイン可能となったところでピットに向かった後続車両がハイペースで追い上げてきているのを見て、17周目にピットイン。なんとかライバルの前でコースに復帰しましたが、猛追してきたライバルにタイヤが暖まる前にかわされ順位を落とすこととなってしまいました。
最短の10周でピットインした車両がいた一方で、40周過ぎまでピットを遅らせる車両もあり、様々なピット作戦と、追い抜きには非常に有効ですが、一旦使用すると100秒間使用できなくなるオーバーテイクシステムの戦略により、各所で激しいバトルが展開されました。
トヨタ勢最上位を走る関口は、全車がピットを終えた時点で3番手を走行。終盤まで2番手の車両に離されることなくプレッシャーをかけ続けましたが、逆転までには至らず、3位でチェッカー。今季初の表彰台を獲得しました。宮田が7位、阪口が8位、アレジが9位でフィニッシュし、21歳の若手3人がポイント獲得を果たしました。


carenex TEAM IMPUL 19号車 関口雄飛
「スタートから1~2周目あたりのタイヤが冷えていたときは自分の思い通り、冷静に走ることができ、勝てるんじゃないかと思っていましたが、ピットで逆転され、大湯選手にもコース上で抜かれてしまい、ちょっと残念な結果になりました」
「最後はダウンフォースの関係で抜けませんでしたが、2位の大湯選手には追いつくことができ、最低でも2番手のペースはあったんじゃないかと思います。ただ、大湯選手に抜かれたときは、かなり距離があったので正直油断していて、もう少し後を気にしていれば良かったのですが、完全に自分のミスです。あそこで抑えられれば多分その後は行けたと思うので、そこは反省点です」
「今日は朝から徐々にクルマを改善でき、フィーリングもタイムも良かったので、次戦以降も予選Q3に残ってポールポジションを争い、決勝でも優勝争いができるよう引き続き頑張ります」