更新日: 2022.03.22 18:25
灼熱のフロリダから雪の御殿場、そして東富士へ。超多忙な小林可夢偉に聞く、トラブルだらけのセブリング連戦
一方、そのセブリングへと出発する直前に行われたスーパーフォーミュラ鈴鹿公式合同テストでは、「ちょっと苦戦していた」と可夢偉は語る。
過去2シーズン、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって移動が制限され、WECを優先してきた可夢偉はスーパーフォーミュラにフル参戦することができていない。その点について「ダメージはあるなって感じます」と可夢偉。
「いろいろ試行錯誤していくことが止まった部分はある。一方で他のチームはずっと同じドライバーでそれを続けているから、一歩先に行っているなっていう感じはあります。なんとか追いつきたいです」
鈴鹿テストではデフやギヤボックスのトラブルに見舞われてもいたという。
「ヘアピンで止まってしまったのは、ギヤボックスがいきなり壊れたから。スピンしてしまって『ダサッ』と思ってギヤ入れて再スタートしようとしたら、ちょっとこれはおかしいぞと。それでクルマを停めたんですが、それが良かった。無理矢理発進してたら、ギヤボックスが爆発してましたよ」
思うようなテストにならなかった鈴鹿を経て、富士テストも初日が雨と雪のため走行できず、開幕までに残されたのは23日の2セッションのみとなる。
「やっぱり、このクルマでどうやってタイムを出すかという理解が、まだ充分じゃないから、それをまずは理解しないといけない。いまもバランスがすごい悪いわけではないですが、タイムを見ればもっと上がいる。やっぱりあと1秒、上げないといけない。そうするにはどうすればいいかという“ベース”の部分で考えていかないと、ちょっとたどり着けないと思います」
隔離がなくなったことで、WECと同時並行でスーパーフォーミュラにもフル参戦ができそうな2022年。多くの走行機会を得て、“1秒のギャップ”を埋めることはできるのか。可夢偉の“追い上げ”に注目したい。