Q2は、野尻、山下、牧野、大津の4台のみがチェックラップを行い、他は残り時間が4分半を示したところから続々とコースイン。そのなかで、先頭でコースへと入ったフェネストラズと、ひとりタイミングをずらしてコースインした牧野、そして山本、松下あたりまではクリアスペースでウォームアップができたものの、以降のドライバーはコース上で大トラフィックが発生。
セッション終了のタイミングが近づき、コントロールタワーではチェッカーフラッグの用意が始まるところでなだれ込むようにアタックに入っていく。最後尾につけていた笹原はわずかに間に合わずチェッカーが振られてしまい、アタックに入ることなく予選を終えることになってしまった。
後方ではそんな波乱があったものの、クリアラップをとれているフェネストラズらはフルプッシュ。まずは1分30秒739でQ1での自己ベストタイムを更新して暫定トップに立つ。続く牧野は1分30秒908で2番手に。そこへ、セクター1、2と全体ベストタイムをマークしていた山本が、1分30秒423で逆転トップに躍り出た。松下、坪井、大湯と次々にコントロールラインに戻ってくるが、山本のタイムが塗り替えられることはなく、野尻のタイムに注目が集まる。しかし野尻は1分30秒813にとどまり4番手。最後に山下が1分30秒962をマークし、これで山本のポールポジション獲得が決定した。
山本は、シリーズチャンピオンになった2020年12月の第5戦鈴鹿大会以来、約2年ぶりとなるポールポジション獲得。2番手にはフェネストラズ、3番手には大湯が入り、4番手の野尻は開幕戦以来に予選トップ3を逃す形になった。1ウィーク2レースの今週末は、わずか5時間のインターバルで決勝レースが始まる。37周で争われる第7戦決勝は、このあと14時30分にスタートの予定だ。




