更新日: 2022.12.08 15:27
野中誠太がスーパーフォーミュラ初走行。首の痛さよりも感じた「目の疲労」と「本当に助かった」アドバイス
そんな“楽しめている”野中が今回のテストで走行を行うKCMGには、初日に7号車のステアリングを握った元F1ドライバーの小林可夢偉をはじめ、2016年のSF王者である国本雄資、そして監督にはスーパーGTでニッサン/ニスモのエースとして長年活躍する松田次生という日本のレース界を牽引するベテランたちが多く所属している。
SF初走行となる野中は、テストに向けそんな3人から若手目線でのアドバイスをもらい、まず気をつけないといけないのは「アウトラップでタイヤが冷えているときのコントロール」だと言われたという。
「アウトラップでタイヤが冷えているときのコントロールにまず気をつけてと言われたました。さらにアウトラップの1周をどう周回するのかなど、非常に僕の経験に寄り添って3名がアドバイスをしてくれたので本当に助かりましたし、そのおかげでこのテストの最初の走行でも問題なく走ることができました」
実際、今回のテストでもセッションが始まると同時にルーキードライバーがアウトラップでスピン、グラベルにスタックしてしまったりエンジンが止まってストップしてしまうシーンも見られたが、セッション3での野中はスピンすることなくノーミスで走行を終えていることから、3人からのアドバイスの影響は大きそうだ。
すでにトムスから2023年のSFLフル参戦が発表されている野中。最後に、今回の合同/ルーキーテストの走行経験から活かしていきたいことを聞いた。
「一番はスピードです。今回のテストでは非常に高いレベルのスピードというものを経験したので、これでSFLの操作にも余裕ができると思います」
「クルマのフィードバックの部分でもいろいろと感じることがあったので、SFLに戻ったときにはより繊細な情報が得られるはずです。結局はそれがいいクルマ作りにつながってくると思うので、来季も頑張りたいです」
このSF鈴鹿合同/ルーキーテストと併催されたSFL鈴鹿合同テストでは3回の走行すべてをトップタイムで終えた野中は、SFでの走行を「今は恐怖心よりも楽しめています」と語った。2023年シーズンはSFLフル参戦が決まっている野中だが、今回のテストを経験したことでSF参戦のトヨタ勢に不測の事態が発生したときの代役になる可能性もありそうだ。
