更新日: 2023.06.21 10:44
横浜ゴム 2023スーパーフォーミュラ第5戦SUGO レースレポート
【SUPER FORMULA(全日本スーパーフォーミュラ選手権)第5戦/スポーツランドSUGO】
宮田莉朋選手がライバルを圧倒する走りで今季2勝目を飾り、
シリーズランキング争いでもトップに浮上した!!
2023年の『SUPER FORMULA(全日本スーパーフォーミュラ選手権)』第5戦が宮城県のスポーツランド SUGOで開催され、宮田莉朋選手(VANTELIN TEAM TOM’S)が第3戦鈴鹿大会での初優勝に続き2勝目を挙げ、シリーズランキングでもトップに浮上した。
九州・オートポリスでの第4戦を終え、SUPER FORMULAは日本列島を一気に北上。杜の都仙台から近い、スポーツランドSUGOで第5戦を迎えた。16日(金)の設営日は、オートポリスラウンドが再現されたかのような悪天候。一夜明けた17日(土)には青空が広がり強い日差しが降り注ぐ好天となり、ドライコンディションで走行が開始となった。
前戦を体調不良で欠場した野尻智紀選手(TEAM MUGEN)も復活し、22名のシーズンエントリードライバーが勢ぞろい。レースウィークの走り出しとなる午前中のフリー走行は、宮田選手が唯一の1分5秒台にタイムを入れトップに立ち、牧野任祐選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、山下健太選手(KONDO RACING)らが続くという結果だった。
気温29度、路面温度39度というコンディションで始まった公式予選はノックアウト方式。スポーツランド SUGOはスーパーフォーミュラが開催される国内サーキットの中でも1番距離が短くコンパクトなレイアウトで、アクシデントも起こりやすいコースであることから、赤旗が提示されセッションが中断してしまうことが多い。普段はセッションの序盤でマシンや路面状況を確認し、終盤に一発勝負をかけるという流れで予選を組み立てることが多いが、今回は序盤にいったんタイムを出しておくというドライバーも見受けられた。
実際、Q1のA組ではジェム・ブリュックバシェ選手がアタックラップでクラッシュを喫したために黄旗が提示され、その区間を走行したドライバーは当該ラップのタイムが不採用となった。小高一斗選手(KONDO RACING)は6番手タイムをマークしQ2進出圏内に入っていたものの、黄旗提示区間を通過したタイムだったために、セカンドベストラップで順位が採用されてドロップ。7番手だった佐藤蓮選手(TCS NAKAJIMA RACING)が繰り上がりでQ2に駒を進めるという一幕があった。そんな波乱もあったA組だが、宮田選手はアタックに入った位置もタイミングも良く、トップタイムでQ2進出。復帰戦の野尻選手も宮田選手に続く2番手でQ1を突破した。
Q1のB組はアクシデントなく進んで坪井翔選手(P.MU/CERUMO・INGING)がトップタイムを記録した。ポイントリーダーのリアム・ローソン選手(TEAM MUGEN)が2番手、予選で速さを見せる大湯都史樹選手(TGM Grand Prix)が3番手でQ2に進出。Q2はめまぐるしくトップタイムが入れ替わる、熾烈なポールポジション争いとなったが、大湯選手が最後にトップに躍り出て、今季2度目のポールポジションを獲得。2番手に宮田選手、3番手に野尻選手が続いた。
翌日の決勝日は、午前中こそ前日のような強い日差しが降り注いだが、午後にはうっすらと上空に雲がかかり、決勝レーススタート時には気温28度、路面温度36度と予選時よりもやや低い温度を示した。
51周の決勝レースは、スタートで野尻選手と5番グリッドの平川亮選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が珍しく出遅れポジションダウン。また後方で松下信治選手(B-Max Racing Team)がスタートできずにコース上にストップし、さらに4コーナー先でジュリアーノ・アレジ選手(VANTELIN TEAM TOM’S)と関口雄飛選手(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が接触するアクシデントが発生したことから、オープニングラップで早々にセーフティカー(SC)が導入される。
関口選手はフロントウィングが落ちマシンの下部に挟まってしまうなど大きなダメージを受けピットイン。アレジ選手もいったんはSC先導の隊列に加わったもののマシンダメージの為ピットに戻り、ここで2台がレースを終えることとなった。