投稿日: 2023.06.28 15:00
更新日: 2023.06.29 18:34

B-Max Racing Team 2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト レポート


スーパーフォーミュラ | B-Max Racing Team 2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト レポート

富⼠戦に向け有意義なテストを終える

 B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮⽥雅史)は、6⽉23〜24⽇、富⼠スピードウェイで⾏われた全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権の公式テストに参加しました。

 例年とは異なるシーズン半ばで⾏われたテストは、ここまで思うような結果が残せていないチームにとって、次の富⼠戦、またシリーズ終盤に向けての重要なテストとなります。今回は、⾞両の⽐較チェックを⾏うため、レギュラードライバーに加え、⼤津弘樹選⼿を迎えてテストを⾏いました。

■テスト1⽇⽬(6⽉23⽇(⾦)セッション1:10:00〜12:00/セッション2:14:00〜16:00)

 初⽇は、50号⾞は松下選⼿、51号⾞はハイマン選⼿と⼤津選⼿がドライブしました。前回のSUGO戦から速さを取り戻しつつある松下選⼿は、⾛り始めから1分24秒台前半をマークして好調さ窺わせ、常時トップ10内で順調にタイムアップしていきました。両セッションとも、最後のアタックをうまくまとめることができずにリザルトは下位になりましたが、⾮常に良い感触を得ました。

 ハイマン選⼿はグリップ不⾜に悩まされており、午前のセッションでは思うようにタイムを上げられませんでした。午後にハイマン⾞をドライブした⼤津選⼿は、いくつかの改善を試みて1分22秒台に⼊れました。

2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト 松下信治(B-Max Racing Team)
2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト 松下信治(B-Max Racing Team)

■テスト2⽇⽬(6⽉24⽇(⼟)セッション3:8:30〜10:30/セッション4:12:30〜14:30)

 2⽇⽬は、50号⾞を⼤津選⼿、51号⾞をハイマン選⼿がドライブしました。⼤津選⼿は、ピットインを繰り返しながら、1分23秒949、23秒628、23秒585と着実にタイムを削り取り1分23秒137でセッション3を終えると、やや路⾯温度が上がった午後も、同様に僅かずつタイムアップし、最後のアタックでは「もう少し上げたかった」と満⾜できるタイムではなかったものの1分23秒082をマーク、10番⼿で⾛⾏を終えました。

 ハイマン選⼿は、両セッションともに開始から積極的な⾛⾏を⾒せ、セッション4では、折返しの1時間が経過する前に1分23秒873と今回のテストにおけるベストタイムをマークして、この時点で11位と中位につけました。最後まで納得できるセットは⾒いだせなかったものの、2⽇間で100周以上を⾛りコースの習熟も進めることができました。

2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)
2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)

■チーム監督 本⼭哲コメント

「今回は、チームの現状を踏まえ、クルマの状態をより理解するために⼤津選⼿にドライブしてもらいました。ノブは、菅⽣戦から上向いている調⼦を引き継いでいて、⼿応えを感じました。クルマのベースセッティングは決まりつつあるように思います。ラウル⾞に関しては、⼤津選⼿にドライブしてもらうことで、クルマの基本的な部分の確認に加え、セットアップもいくつか試すことができましたので、ラウルもこれまでより⾃信を持って臨めるようになると思います。⾮常に良いテストでした」

■50号⾞チーフエンジニア 宮⽥雅史コメント

「準備してきたプログラムは⼀通り試すことができました。初⽇のノブは最後のアタックで少しミスが出ましたが、全体的には速くフィーリングも良かったようです。2⽇⽬は、⼤津選⼿に乗ってもらいましたが、ドライバーの好みによって重視する点がかなり異なるというのは興味深かったですね。それによってセッティングの⽅向もガラッと変わりますので、その点では引き出しが増えたと⾔えると思います」

■51号⾞チーフエンジニア ティム・ネフコメント

「次のレースに向け活路を⾒出すため、さまざまななトライをしましたが、ペースを上げることが難しく悩み続けた2⽇間でした。⼤津選⼿にもドライブしてもらいましたが、クルマの状態を⼤きく改善させるまでには⾄りませんでした」

■50号⾞ドライバー 松下信治選⼿コメント

「今シーズン、これまでのなかでクルマは最も良い状態でした。前回の菅⽣から良い⽅向に向かっていますが、キャラクターの違う富⼠でも⾛り始めから感触は良かったです。2⽇⽬は客観的に⾒ていましたが、初⽇の状態から⼤きな進歩はなかったように思います。とにかく開幕⼤会と⽐べるとクルマは雲泥の差ですので、次の富⼠戦をターニングポイントにしたいと思います」

■51号⾞ドライバー ラウル・ハイマン選⼿コメント

「今回のテストでは、⼤津選⼿の⼒も借りて、クルマは初⽇に⽐べて良くなりました。ただ、タイヤのウォームアップ時に、熱が⼊りにくいという課題が残りました。コールドタイヤで⾛り始めたときに、2〜3周ウォームアップしても良いグリップが得られず、いくつかの⽅法をトライしましたが、うまくいきませんでした。予選で良いポジションを得るためにも、この部分の改善が必要です」

■50、51号⾞ドライバー ⼤津弘樹選⼿コメント

「初⽇の51号⾞では、改善すべき点をいくつか試しました。セットアップの⽅向は⽰せたと思います。2⽇⽬の50号⾞も良い感触のセットをいくつか⾒つけることはできました。最後のアタックは10番⼿と、クルマのポテンシャルを⼤きく上げるまでには⾄りませんでした。ただ、ユーズドタイヤでもタイムアップするセットがありましたので、⽬指す⽅向はその延⻑線上にあると思います。あとはデータを解析して改善に繋げてもらえたらと思います」

2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト 大津弘樹(B-Max Racing Team)
2023スーパーフォーミュラ富士公式テスト 大津弘樹(B-Max Racing Team)


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