TGM Grand Prix スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ レースレポート
2023 SUPER FORMULA Round 7
MOBILITY RESORT MOTEGI(4.801379km)
37周(177.651km)
2023年8月19日/20日
・53号車の大湯都史樹選手が骨折からの復帰戦で3位表彰台を獲得、チームにも初表彰台をもたらす
・20番手スタートから11番手フィニッシュのジェム・ブリュックバシェ選手、安定したレースペースを披露し、鈴鹿最終ラウンドに向けて期待を集める
第7戦 8月19日(土)~20日(日)
カー# | ドライバー | 予選(8/19) | 決勝(8/20) |
---|---|---|---|
#53 | 大湯都史樹 | P4 1’32.238 | P3 |
#55 | ジェム・ブリュックバシェ | P20 1’33.652 | P11 |
8月19~20日の週末に、2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第7戦が栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催され、TGM Grand Prixの53号車をドライブする大湯都史樹選手は鎖骨骨折からの復帰戦となる37周回のレースを2列目からスタートし、3番手でフィニッシュ、自身の今季初表彰台を獲得しました。また、チームとしては発足から7戦目での初表彰台となりました。
55号車のジェム・ブリュックバシェ選手は予選Q2進出を果たせずに20番グリッドからスタートし、11番手でチェッカーを受けました。ポイント獲得には惜しくも1番手とどきませんでしたが、常に安定したパフォーマンスを披露。10月に鈴鹿で開催される今季ファイナルラウンドではQ1突破とポイント獲得必達が期待されます。
今シーズンのスーパーフォーミュラ選手権は10月に開催される鈴鹿でのファイナルラウンド、2レースを残すばかりとなりましたが、今もてぎ大会終了時点のポイントランキングは、大湯選手が22ポイント獲得で8位、ジェム選手は5ポイントで17位、チームとしては20ポイントを獲得し8番手となっています。
◆53号車ドライバー 大湯都史樹選手 のコメント
「予選では、僕自身はQ1、Q2ともに100%で走れたと思うのですが、圧倒的なタイムをみせつけることができたQ1に対して、Q2で周りはタイムアップしているのに僕は全然タイムが上がらず、そこはなぜなのかという課題が残り、次に向けて改善が必要です。それでも4番手はとても良いポジションだと思いますし、決勝に向けてどういう戦略をとっていけるか、落ち着いてレースができる予選になったと思いますので、とてもポジティブでした」
「決勝では、前がストールしていたので思うように上げられなかったことはありますが、良いスタートがきれて、スタート直後のクラッシュを無事に回避して2番手からレース展開を組み立てることができ、今回は流れも良かったと思います。ミニマムの10周でピットインする選択も良かったと思いますし、チームのピット作業もすごく速く、無線でもあらゆる情報を飛ばしてもらいながら、僕自身、レースを組み立てやすく、チーム全体として100%出し切れた、良いレースだったなと思います」
「レースペースの不足については依然として抱えている問題なので、その原因をなんとか突き止めて、次の鈴鹿は予選も決勝も1位で終われるように頑張ります」
◆53号車エンジニア 上城直也 のコメント
「FP1では、事前に準備してきたものがうまくはまり、セッション最後の予選シミュレーションではトラフィックにはまってしまいタイムは残せませんでしたが、セクターのベストをつないでいければ、予選で上位争いができるのではないかと踏んでいました」
「実際Q1では、後ろにコンマ2秒ほどのギャップをつける結果となったので、Q2もかなり良い戦いができるのではないかと期待していましたが、野尻選手やリアム選手の方がしっかりコンディションを合わせ込んできて、特にリアム選手に対しては1000分の1秒の差ではありましたが、トップ3を逃したのは悔しい結果でした。ただ、これまでオートポリスは外してしまったのですが、ほとんどのサーキットで予選は好結果を残しており、大湯選手の速さを証明できているのではないかと思っています」
「決勝では、大湯選手がいつもどおりピカイチのスタートをきめてくれ、赤旗になったタイミングでポジション2、しっかり戦えば表彰台を狙えるところにいたのですが、レースページ自体は上位陣にはおよばずという状況でした。それでも大湯選手がタイヤコントロールをしっかりしてくれて、ミニマムでタイヤ交換している我々は、ステイアウトの戦略をとった他の上位陣に対して後半かなり厳しい戦いとなってしまいましたが、大湯選手が最後まで無事に走り切ってくれて、無事チェッカー、表彰台を獲得できました」
「今季のベストリザルトということで、1つ、結果を残せたことは良かったと思います。次戦まで2か月あるので、しっかりデータ分析をし、次の鈴鹿ファイナルラウンドこそ勝てるように準備を進めたいと思います」
◆55号車ドライバー ジェム・ブリュックバシェ選手 のコメント
「もてぎは、総合的にみてとても良い週末だったと思います。富士のテストとレースから、大きな改善、進歩がみてとれました。とてもポジティブな流れにあると思います。予選Q2進出は果たせませんでしたが、同じグループAの上位5名のQ2進出組にとても近いタイムが出せました」
「また決勝レースでは、一貫して良いペースで走れました。ミニマムでピットインの戦略をとった他のドライバーと比較しても、その後のペース、スピード、ともに良かったと思います。次の鈴鹿こそQ1突破を達成し、富士開幕大会以来となるポイントを獲得したいです。応援よろしくお願いします」
◆55号車エンジニア 岡島慎太郎 のコメント
「今週はFP1の走り出しからわりとバランスが良く、セットアップも順調に進めていくことができ、パフォーマンスとバランスの吊り合いがとれているということがありました。予選に向けてはアジャストも織り込んでQ1にのぞみましたが、タイヤの性能をフルに引き出しきれないという課題があり、また、コンディションが良くなったことに対して詰め切れていなかったことが反省点となりました」
「日曜日のFP2のロングランでは、かなりバランスもとれている感じで、比較的スムーズにセッションが進んだので、決勝に向けては大幅な変更はせず、微調整だけでのぞみました。レースの平均ペースはかなり良かったです。今回、アンダーカットの戦略を成立させるのにアウトラップ以降のタイム改善という課題が残りましたので、そこを改善し、次の鈴鹿最終ラウンドで、ポイント圏内でのフィニッシュできるよう頑張りたいです」
2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の次戦は、10月28~29日の週末に鈴鹿サーキットで開催される第8戦・9戦、今シーズンの最終大会となります。