更新日: 2023.08.25 23:57
B-Max Racing Team 2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ レースレポート
不運なアクシデントでポイント獲得はならず
B-Max Racing Team(SFチーム代表 宮田雅史)は、8月19〜20日、モビリティリゾートもてぎで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦に参戦し、松下選手はアクシデントに巻き込まれリタイア、ハイマン選手は15位で完走を果たしました。
シリーズも終盤戦に入り、是が非でもポイントの欲しいレースでしたが、好スタートを決めた松下選手は、スタート直後に前方で起きたアクシデントに巻き込まれリタイア。後方グリッドからスタートしたハイマン選手は、堅実な走りで完走したものの、今回もチームとしてポイントを獲得することはできませんでした。
残すは最終大会の鈴鹿2連戦です。今シーズンの締め括りとして、また来シーズンに繋がるレースとして、納得できる内容とすべく準備を整えて臨みます。
■予選(8月19日(土)14時50分〜)
猛暑となった週末、Q1Aグループに出走したハイマン選手は、初体験となったもてぎのコース攻略に手こずり11番手。Q1Bグループの松下選手は、午前中のフリー走行からセッティングを大幅にアジャストして臨みました。
感触は悪くなかったものの、Q2進出ラインには僅かに届かず7番手。それでも、13番グリッドとポイントを狙える位置からのスタートとなりました。
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■決勝(8月20日(日)15時〜37周)
連日の猛暑により、決勝はドライバーにとって体力的にかなり厳しい条件となりました。
松下選手は、スタートで好ダッシュから数台をかわすと、1コーナーアウト側からさらに前車を抜きにかかりました。
ところが、続く2コーナー立ち上がりで、トップを競っていたローソン選手が縁石に乗り上げスピン。後続車はこれを避けきれずに多重クラッシュになってしまいました。右側のランオフエリアに逃げた松下選手でしたが、運悪くクラッシュで舞い上がった車両と接触。幸い怪我はありませんでしたが、1周もせずにレースを終えることになってしまいました。
レースは中断後にセーフティカー先導で再開され、ハイマン選手は16位から追い上げを図りました。無線のトラブルでピットインのタイミングを逃しましたが、21周目にタイヤ交換。その後は、1分36秒台後半から37秒台前半のタイムを安定して刻み、15位でチェッカーを受けました。
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■チーム監督 本山哲コメント
「ノブは、Q2に進出して流れを作れればなお良かったと思いますが、ポイントを狙えるグリッドを得て、明るい兆しが見えた予選でした。決勝のアクシデントは不運でしたが、ドライバーが全員無事で本当に良かったと思います」
「ただ、やはり予選のポジションを上げることで、アクシデントに遭遇するリスクも減りますので、その意味でも予選からレースをつくる必要があること改めて感じました」
「ラウルは、初めてのコースで苦戦していましたが、尻上がりに良くなって、決勝後半では安定したペースで走ることができました。鈴鹿ではファンや関係者の印象に残る走りを期待したいと思います」
「最終大会は、ノブ、ラウル、またチームにとっても今シーズンの集大成となりますので、しっかり完走してポイントを取りたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします」
■50号車チーフエンジニア 宮田雅史コメント
「スタートは良かったですね。逆に良かったからアクシデントに巻き込まれてしまったともいえますが、これは結果論ですし、ドライバーに怪我がなくて本当に良かったと思います」
「フリー走行のロングランは悪くなかったので、最後まで走らせたかったというのが本音です。今シーズンは戦える位置にいると、なぜかトラブルやアクシデントに見舞われることが多いように思います」
「最終大会までは2カ月空きますし、コンディションも変わリますので、じっくり考えたいと思います。とにかく鈴鹿では最後まで走り切りたいですね」
■51号車チーフエンジニア ティム・ネフコメント
「レース前半はペースが上がらずに厳しかったですね。無線に問題があったので、想定より遅れてピットインすることになってしまいました。でも、後半のペースは悪くなかったですし、無線のトラブルがなければ、もう少し上のポジションに行けたかもしれません。今シーズンのなかではラウルのベストレースのひとつだと思います」
■50号車ドライバー 松下信治選手コメント
「アクシデントに巻き込まれたドライバーが、全員大事に至らずに本当に良かったです。スタートが決まって8番手あたりにいましたし、ポイントを取りたいという気持ちが強かったので、この結果はすごく悔しいです。暑いなか応援に来てくれたファンの人たちにも、良いレースを見せたかったですね」
「最終大会は少し間隔が空きますが、しっかりクルマを直して臨みたいと思います。厳しいレースが続いていますが、昨年優勝した鈴鹿ですので、良い形で締め括りたいと思います」
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■51号車ドライバー ラウル・ハイマン選手コメント
「ビッグクラッシュでしたが、ドライバーが無事で本当に良かったと思います。今回も難しいレースで、週末を通じてクルマを自分の思うようなセットに仕上げることはできませんでした。決勝では無線にトラブルが出て、チームの指示がまったく聞こえなくなり、ピットインのタイミングを逃してしまいました。前半はペースが良くなかったので、その間にかなりのタイムを失ってしまいました」
「ここまで結果が出せていませんが、残る鈴鹿のレースも自らのポテンシャルを最大限に引き出してベストを尽くします」
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