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投稿日: 2023.10.14 22:35
更新日: 2023.10.14 22:41

LMcorsa 2023スーパーGT第7戦オートポリス 予選レポート


スーパーGT | LMcorsa 2023スーパーGT第7戦オートポリス 予選レポート

S-GT2023 rd7 AutoPolis QF
LMcorsa REPORT
♯60 Syntium LMcorsa GR Supra GT

想定していたよりも気温が低く、タイヤの最適なグリップを発揮させることができず
予選に向けてセットアップを変更したものの、予選Q1で10番手となり決勝レースは20番手からスタート

 4月に岡山国際サーキットで開幕したAUTOBACS SUPER GT 2023 SERIESは、残り2戦となり終盤戦の佳境に入っている。今回の第7戦は九州で唯一の国際規格サーキットとなるオートポリスが舞台で、決勝レースの走行距離は同サーキットでは初となる450kmの長丁場で競われる。

 今シーズンは8戦のシリーズのなか、5戦が450kmの決勝レースで争われ、通常の300kmよりも戦略やピットワークなどが勝敗をわける要素となってきた。

 正確なピット作業などがチームの持ち味となっているLMcorsaだが、今季は苦戦が続いている。前回のスポーツランドSUGO大会が終わった時点で入賞は3回で、獲得したのは8ポイントと本来のパフォーマンスを発揮できていない。

 オートポリスはGR Supra GTの前に使用していたLEXUS RC F GT3で優勝を飾ったこともあり、験の良いサーキットでもある。舗装が他のサーキットとは異なりタイヤへの攻撃性が高いとされるが、中高速コーナーの多いレイアウトはGR Supra GTとの相性も良いとされている。

 迎えた『AUTOPOLIS GT 450km RACE』は、10月14日(土)に公式練習と予選、15日(日)に決勝レースが実施される。

 レースウィークの走り出しとなった公式練習は9時25分~11時10分の1時間45分にわたって行なわれた。

 Syntium LMcorsa GR Supra GTには第1ドライバーの吉本大樹選手が乗り込み、マシンのセットアップを確認していく。2周から5周を走行するとピットに入り細かくセットアップを調整していくが、路面コンディションと持ち込まれたタイヤの性能がマッチしていないのか想定するタイムがマークできない。

 そのため吉本選手の走行中に5回のピットインを行ない、マシンをアジャストしていった。公式練習が始まってから約1時間が経過した時点で、河野駿佑選手にバトンタッチ。

 河野選手はコースインから4周を走行すると再びピットに戻り、公式練習の最後に設けられているGT300クラスの専有走行に備えた。10分間の専有走行でも、路面コンディションと合わせることが難しく本来のパフォーマンスが発揮できない。

 それでも専有走行中にベストタイムとなる1分45秒847をマーク。結果として公式練習はGT300クラスの25台中19番手となった。

 公式練習の後にはFCY(フルコースイエロー)の訓練とサーキットサファリがそれぞれ20分間で実施され、河野選手が19周を走行し予選への準備を進めた。

<予選>
気温:18℃、路面温度:25℃(予選Q1時)

 事前の天気予報ではレースウィークは好天に恵まれるはずだったが、明け方には降雨がありサポートレースの予選は一部の路面が濡れていた。午前中も曇り空で気温は20℃に届かず、肌寒さを感じることとなった。

 公式練習では苦戦を強いられたために、予選に向けてチームは大幅にセットアップを変更する。狙いとしてはタイヤのグリップ性能を引き出し、タイムアップを図ることになる。

 今回の予選Q1もGT300クラスに出走する25台が2組に振り分けられ、上位8台ずつが予選Q2に進出しポールポジションを争った。

 LMcorsaはB組で予選Q1に挑み、Syntium LMcorsa GR Supra GTには吉本選手が乗り込んだ。アウトラップと計測1周目、2周目までの3周にわたってウォームアップを行なうと、3周目からアタックに入る。

 全セクターで自己ベストタイムをマークするが1分46秒169とタイムが伸びず、翌周もアタックを続けた。セクター2と3でタイムを更新すると1分44秒977までタイムアップする。公式練習よりも約1秒のタイムを果たしたものの、予選Q2に進出するためには0.5秒ほど足りず10番手で予選Q1を終えた。

 結果的に予選は20番手となり、明日の決勝レースは20番手グリッドから追い上げを図ることになる。450kmの長距離レースなので戦略の幅もあり、後方からのスタートとなるがポイント圏内を目指してチーム一丸で戦っていく。

2023スーパーGT第7戦オートポリス Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2023スーパーGT第7戦オートポリス Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

●以下コメント
<飯田章監督>

「公式練習からコンディションと合わせることができず厳しい滑り出しとなってしまいました。公式練習とその後のFCYテスト、サーキットサファリでも様々なトライを行ない、予選に向けても大幅にセットアップを変えました」

「しかし、どの対策も良い方向に進むことはなく20番手と下位に沈んでしまいました。決勝レースは450kmの長丁場なので、荒れることも想定されます。とにかく、這い上がって1ポジションでも上位でチェッカーを受けられるようにチーム力で戦います」

<吉本大樹選手>

「公式練習は十分なグリップ感を得ることができず色々とセットアップを変更していきました。ベストタイムは1分45秒台後半でしたが、コース上が混雑したなかだったので実際の順位はもう少し上だったかもしれません」

「ただ予選Q2に進出できるギリギリの状態と判断し、予選に向けて大きくセットアップを変えました。予選Q1を担当し走り始めると、公式練習よりも手応えがなく厳しい内容となってしまいます。決勝レースは何かがなければ上位を狙うことが難しいですが、諦めずにチャンスがあれば掴みたいです」

<河野駿佑選手>

「公式練習は後半からステアリングを握ったのですが、タイヤのピックアップが酷く数周してピットに戻りました。公式練習の最後はニュータイヤで走行したのですが、グリップ感が薄くタイムを伸ばせませんでした」

「予選に向けてチームでミーティングをした結果、セットアップを変えて挑むこととなり、吉本選手が予選Q1を担当しました。結果は良い方向にはいかず残念ですが、チャレンジしたことに後悔はありません。決勝レースは後方からですが、とにかくポイントを獲れるレースをしたいです」


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