3回のQ1終了後、14時54分からはGT300クラスQ2のグループ2(ロワー17)が開始。今回の予選はウエット宣言が出されているためGT300クラスでのタイム合算は行われず、Q2のタイム結果のみが予選結果として採用される。さらに入れ替えルールも適用されないため、単純にこのグループ2では決勝最上位グリッドとなる17番手を狙って各ドライバーがアタックを行う。

 8分間のグループ2ではリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分47秒069のトップタイムを記録して“模擬17番グリッド”を獲得。後方には眞田拓海の脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R、平木玲次のHELM MOTORSPORTS GT-Rが続き、ニッサンGT-RニスモGT3が上位を独占した。

 GT300クラスは続くグループ1(アッパー16)で“模擬クラスポールポジション”が決する。こちらもウエット宣言のため、8分間のセッションでいちばん速いタイムを記録した車両を先頭に、ポールポジションから16番手までが決定される。

 そのグループ1でトップタイムを記録したのは小暮卓史が駆るJLOCの88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボIIとなり、1分44秒924の最速タイムで“模擬ポールポジション”獲得となった。2番手には0.015秒差で山内英輝のSUBARU BRZ R&D SPORTが続き、こちらも僅差となる0.085秒差の3番手にはD’station Vantage GT3のマルコ・ソーレンセンがつけた。

元嶋佑弥と小暮卓史(JLOC 88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボII)
2024スーパーGT富士公式テスト GT300クラスの模擬ポールポジションを獲得した元嶋佑弥と小暮卓史(JLOC 88号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボII)

 模擬予選最終セッションはGT500クラスのQ2だ。こちらはGT300クラスとは異なり、ウエット宣言下でもQ1とQ2の合算タイムが予選結果として採用される。このQ2でも速さをみせたのは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTとなり、ルーキーの佐藤蓮が1分37秒576のトップタイムを記録し、3分13秒604の合算タイムで模擬ポールポジションを奪ってみせた。

 2番手には3分13秒744の合算タイムを記録したau TOM’S GR Supra、3番手には3分14秒047でDENSO KOBELCO SARD GR Supraのトヨタ勢、4番手にはニッサン勢のNiterra MOTUL Zが3分14秒352で続いている。

 なお、今回もあくまで模擬予選ということで、本戦なら適用されるアタックドライバーや使用タイヤなどのレギュレーションは適用されないことに加え、ウエットということで出走を見合わせたチームもある。

 ただ、この富士スピードウェイで行われる第2戦と第4戦、そして予選本番に向けての流れやある程度の勢力図を感じ取ることをできた二度目の模擬予選となったはずだ。スーパーGT富士公式テストは24日の9時から12時にセッション3が行われる予定になっている。

佐藤蓮と大津弘樹(16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)
2024スーパーGT富士公式テスト GT500クラスの模擬ポールポジションを獲得した佐藤蓮と大津弘樹(16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)
au TOM’S GR Supra
2024スーパーGT富士公式テスト au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)
リル・ワドゥ(PONOS FERRARI 296)
2024スーパーGT富士公式テスト 午前中にクラッシュしたリル・ワドゥは元気な姿をみせている

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