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投稿日: 2024.05.07 16:49
更新日: 2024.05.07 16:50

GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位


スーパーGT | GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位

 また山下は「本当にau TOM’S GR Supraらしく、(昨年まで)外側から見ていて『こういったレースをしていたな』と思いながらレースをしていました」と語る。

 昨年までは別のチームに在籍していて、外からau TOM’S GR Supraの強さを見ていたが、今回は内側からその強さを再確認できたという。

「ある意味、予想どおりでしたね。ピットストップが早く、今回もピットストップで毎回順位を上げていましたし、とにかくレース中のペースが常に速い。坪井選手のときも僕のときも速かったので『au TOM’Sは強いな』という感じでした」

 第2スティントでは、コース上で誰かをオーバーテイクすることはなかったものの「12号車(MARELLI IMPUL Z)と縮まって、16号車(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)を引き離しました。その2台と比べると明らかに重量は重いのにペースが良かったですし、選んでいるタイヤが良かったと思います」と山下。自力ペースの良さがあったからこその結果だったことがうかがえる。

■“燃リス”の「耐え方は知っている」坪井。後半に向けてしぶといレースを

 4位入賞で得点を31ポイントに伸ばした坪井/山下のau TOM’S GR Supra。これにより次戦鈴鹿のサクセスウエイトは62kgとなり、51kg以上が対象となる燃料リストリクター制限を次戦から受けることになる。

 それでも坪井は「(燃リスダウンで)辛いレースは昨年も散々味わってきているので、耐え方は知っています。山下選手とチームとともに、7位でも8位でも良いので。しぶとくポイントを獲っていきたいと思います」と力強くコメント。

 同じように吉武エンジニアも「いつもどおりやっていくだけです。今回14号車(ENEOS X PRIME GR Supra)がピットスタートから8位に入っているのを見ると、淡々と走ればそれくらいのところには来られるのかなと思います。トラブルに巻き込まれないようにすることと、ミスをしないこと、このふたつを意識し、淡々と走っていけばポイントは獲れるのかなと思います」と落ち着いた様子だった。

 山下もレースでの強さは今回再確認できたので問題はないと言いつつ「自分は、どちらかというとau TOM’Sに加入してから予選があまりうまくいっていないです」と続ける。

「いつもどこかで0.2秒くらいミスをしていて、今ひとつ乗れていない感じです。その部分は考えてどうにかなる問題ではないですけど、そのあたり(予選の改善)を意識して走ることができればと思います」と、今後に向けた課題も明確になっているようだ。

 安定した強さを維持するau TOM’S GR Supraに追いつくライバルは現れるのか。中盤戦以降も目が離せない展開となりそうだ。

au TOM’S GR Supra
2024スーパーGT第2戦富士 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)


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