<伊藤宗治監督>
事前の公式テストではFerrari 488 GT3が2017年バージョンにアップデートを受けて良い感触を掴んでいました。しかし、土曜日の公式練習でマシンにトラブルが発覚し、対応に追われることになりました。
トラブルが起こった箇所の交換部品がなかったこともあり、まずは走れる状況を作るためにメカニックを含め多くの関係者が懸命に作業を行ってくれました。修復作業は決勝日のお昼まで掛かりましたが、どうにか決勝レースを戦える状態にはなりました。
決勝レースは都筑選手が乗った最初のスティントは予定通りに進みましたが、新田選手が乗ったスティントで不慮のクラッシュが起きてしまいました。
第2戦の富士スピードウェイまで時間がないですが、マシンを修復して万全の状態を作り上げたいです。

<都筑晶裕選手>
公式練習からマシンに排気系のトラブルが出て厳しいレースになりました。トラブルの影響でパワーがなく最高速が伸びない状態でしたが予選ではQ1を突破でき、GT300クラスの30台の中で11位を得ることができました。
決勝レースはスタートでポジションキープできたのですが、5周目のセーフティカーが入るタイミングで後続車との接触が起きグラベルに押し出されてしまい順位を落としたのが悔やまれます。そこからはストレートスピードが劣るなかで後続車を抑えながら周回を重ね、予定通りに30周でピットインしタイヤ無交換で新田選手に交代しました。
手負いの状態でしたが後半のスティントでも戦えそうだっただけに、まずは新田選手が無事だったのが何よりですが、クラッシュは残念でした。次戦の富士スピードウェイに向けてチーム力を上げて、上位で戦える体制を整えたいと思っています。

<新田守男選手>
まずは、クラッシュしてご心配をお掛けしました。身体が無事だったのは不幸中の幸いです。
3月に行われた岡山国際サーキットでの公式テストでは、タイムもマシンの感触も良かったので期待を持って挑んだレースでした。しかし、皆さんも話しているようにマシンが本調子ではなく厳しい戦いとなりました。
それでも予選では何とかQ2に進むことができ、決勝レースにも戦略によっては戦えるかな、と思っていました。決勝レースはタイヤ無交換を実行して、都筑選手から乗り変わった時点で15位前後。
タイヤのタレもなく追い上げようとしていた矢先のクラッシュでした。後ろは確認していたのですが、2コーナーのアプローチでアウト側にマシンを振ったときにGT500のマシンと接触し、そのままコンクリートウォールまで飛ばされてしまいました。
死角で全く見えてなかったのと、想定外のところにGT500のマシンがいたのが原因です。
残念な結果と皆さんに迷惑を掛けてしまったので、次戦の富士スピードウェイで挽回したいと思っています。