一方で予選8番手となったStudie BMW M4の荒聖治は「今ある材料のなかでは、良いパフォーマンスは出せたかなと思っています」と少し厳しい表情を浮かべた。
「今季は予選フォーマットやタイヤの使い方など、いろいろと“今年ならでは”の難しさがあります。良いリザルトを得るには、その部分をどう適用していくかが、けっこう勝負になってくると思っています」
「なので、その部分を『どう攻略していくか』です。このルールのなかで自分たちの武器をうまく使いつつ、どうやって戦っていくかというこ部分は、やはり速くて強いクルマが多いので、簡単ではありません。本当に毎回挑戦です」
5月のGTE鈴鹿テストにはStudie BMW M4も参加しており、そこで「きちんとやってきたことが今回のレースウイークで結果に出ている」と荒。雨の予報が出ている決勝に向けては「全然わからない」と展望を語る。
「もう『やってみるしかない』といいますか、昨年も一昨年も良いリザルト(編注:どちらも優勝)は残せているんですけど……。本当に毎回がいろいろな挑戦といいますか、明日のコンディションに合わせて、どれだけしっかりと適応させて良いパフォーマンスを出していけるかですね」
「そんなこともあり、今のところは全然わかりません(苦笑)。とりあえず予選までは悪くはないんじゃないかとは思っていますし、速いクルマも多くいますけど、頑張りますよ」
ダンロップを履くD’station Vantage GT3とSUBARU BRZ R&D SPORTがワン・ツー、ブリヂストンのmuta Racing GR86 GTはサクセスウエイト“最重量”ながら3番手につけた2024スーパーGT第3戦のGT300予選。決勝ではGT300タイヤウォーズに加え、各チームの戦い方にも注目していきたいところだろう。
