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投稿日: 2024.08.04 18:50
更新日: 2024.08.04 20:02

ホンダ・シビックが初優勝をワン・ツーで達成。8号車ARTAがポールスタートから逃げ切る【第4戦GT500決勝レポート】


スーパーGT | ホンダ・シビックが初優勝をワン・ツーで達成。8号車ARTAがポールスタートから逃げ切る【第4戦GT500決勝レポート】

 直後にはダンロップコーナーでGT300車両が停止したことでフルコースイエロー(FCY)が発動するも、今回は通常なら1度切りとなるレース距離3分の1の義務ピット・ウインドウにわずかに届かず。解除のリスタート直後に最後尾でレースを進めていた3号車Niterraから最初のピット作業へ飛び込む。

 続くラップでの17号車Astemoを皮切りに、上位陣も毎ラップのようにルーティン作業が始まるなか、トップ10を賭けて陣営内バトルを展開していた11番手の39号車DENSOに『ホームストレートでの危険なドライビング行為』の判断が下され、ここでドライブスルーペナルティが宣告される。

 32周目突入でトップ5にいた38号車KeePerが大湯都史樹にスイッチする間、39号車の関口雄飛はピットレーン通過でこのペナルティを消化。35周目には首位8号車ARTAのピットに反応した14号車ENEOSも同じラップで作業へ飛び込んでいく。

 ここで松下を42.3秒の作業静止時間で送り出したARTAの8号車は首位を堅持する一方、14号車ENEOSの大嶋和也はアウトラップで38号車KeePer大湯の先行を許すことに。

 40周目突入で37号車Deloitte TOM’S GR Supra、続く41周目で36号車au TOM’S GR Supraと2台のトムス勢が最後のルーティン作業を終えると、首位8号車ARTAと2番手の100号車STANLEYに対し、3番手に38号車KeePer、4番手に14号車ENEOSと、ホンダとトヨタ、それぞれの2台による陣営内バトルへと変化していく。

 路面温度も30周時点で50度を切り下落傾向が続くなか、36周目にドライバー交代を終えベストタイムを更新していた12号車MARELLIの平峰一貴は、49周目に17号車Astemoに迫るとターン1のブレーキング勝負で競り勝ち、これで6番手へ。

 トップ10圏内のポイント争いでは山下健太にスイッチしていた36号車auが、燃料リストリクターの2ランクダウン措置で伸びないストレートスピードに苦戦しつつも、名取鉄平が駆る24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zとの数周にわたるバトルを展開。粘りに粘った61周目のセクター3、ダンロップ脱出からターン13までの加速でZを引き離し、これで選手権リーダーが9番手をもぎ取っていく。一方、その24号車は63周目に左のリヤタイヤがスローパンクチャーを喫し、ここで緊急ピットを強いられる。

 トップ5を窺う位置につけた12号車MARELLI平峰はさらに、GT300クラスの表彰台争いに詰まった64号車Modulo大草りきの隙を突き、68周目のダンロップ・コーナーで5番手に浮上。77周のレース終盤は上空に雲が広がるなか、心配された雷雨は訪れず。

 これが上位勢では最後のポジション変動となり、8号車ARTAがポール・トゥ・ウインを飾ると同時に100号車STANLEYとともに待望のシビック・タイプR-GT初優勝をワン・ツー・フィニッシュで達成。3位には38号車KeePerが入り、38号車としては3年ぶりの表彰台となった。

 そして最後の最後。72周目に陣営内の19号車WedsSport ADVAN GR Supraをパスして8番手としていた36号車auは、チェッカー目前のホームストレートにてガス欠からか、前方の17号車Astemoがスローダウンを喫したことで大逆転の7位チェッカー。選手権争いで貴重な4ポイントを加算し、前半戦を折り返している。

 全8戦で争われる2024スーパーGTの次戦第5戦『SUZUKA GT 350km RACE』は、8月31日~9月1日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される。


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