更新日: 2024.09.23 16:43
muta Racing INGING 2024スーパーGT第6戦SUGO 決勝レポート
SUPER GT
第6戦SUGO GT 300km RACE
スポーツランドSUGO
決勝:9月22日
天候:雨/晴れ
コース状況:ウエット/ドライ
決勝:8位
2024年スーパーGTシリーズ第6戦は9月22日、天候不順なスポーツランドSUGOで300kmレースとして開催。雨の上がったウエットコンディションの中、muta Racing GR86 GTは9番グリッドからスタートし一時は14位まで順位を落とす苦しいレースとなったが、途中からはコースも一部乾き始め、堤が12位からバトルを演じ8位まで順位を上げてゴール。貴重な3ポイントを加算した。
前日よりも雨量の増えたSUGO。サポートレースも中断で終了するなど、コースコンディションも前日より悪化していた。決勝前のウォームアップ走行は当初の予定より1時間遅れの13時から15分間行われ、平良響だけがコースコンディションを確認しながら周回した。
決勝レース前のグリッドウォークの途中で雨はほとんど上がり、気温20℃と肌寒い14時22分にセーフティカー(SC)の先導によりスタートした。3周終了の時点でSCが隊列から外れバトル開始。スタートを担当した平良は順位はキープしたものの8位との差は広がっていき、11周目には一気に順位を3つ落として12位へ。履いていたミディアムタイヤが路面とマッチングせず、その後もペースが上がらず18周目には14位まで順位を落とすことになった。
23周目、1台の車両が接触によりコース脇でストップ。これでSC導入となり、トップとの差が一気に詰まった。30周完了でレースはリスタートし複数の車両が早めのピットインをすると、平良は10位へ順位を上げた。そして38周でピットインし、ここで堤優威に交代。給油を済ませタイヤをスリックに交換した。
ところが41周目にレインボーコーナーでコースアウトを喫した車両があり、これでFCY(フルコースイエロー)となったが、その2分後にSCランに。この時点で堤はタイミング悪くトップ車両とは周回遅れの12位を走行しており(7位までがトップと同一周回)、残念ながらこれで7位以上の上位争いに残ることができなくなった。
47周完了でレースはリスタート。堤は54周目に56号車GT-Rをパスし10位へ。さらに57周目には9位の60号車スープラに追いついた。61周目の1コーナーでこれをパスしたが、その周の最終コーナーでGT500車両に走行コースを譲った際に水に乗りコースオフし再逆転を許した。
しかし堤はここで諦めず、60号車スープラの背後についてその前を走行する88号車ランボルギーニに追いつき3台による8位争いが始まった。70周目のレインボーコーナーで60号車スープラ、70周目の最終コーナーで88号車ランボルギーニをパスした堤は、徐々に後続を引き離していった。この時点で7位の車両とは1分近い差があり、堤はこの順位を守って78周でチェッカー。3ポイントを追加した。ポイントリーダーの座は今回優勝した65号車メルセデスに譲ったが、その差は15点。残りの3戦で逆転を狙い戦っていく。
次の第7戦は10月19〜20日にオートポリスにおいて3時間レースとして開催予定。
堤優威
「交代してすぐはタイヤが良かったのですが、順位を上げてからは内圧が上がりすぎてペースが上げられませんでした。そこから先は距離もあったのでさらに上位は無理でしたね。今後は練習走行でのレインタイヤの選択、ドライタイヤの内圧などを見直していかないと、今日優勝した65号車メルセデスのレベルまで行けないと思います。スタートでハードタイヤを選んでいれば4〜5番手には行けたと思うと悔しいです。もちろんドライビングも頑張らないといけませんが、僕らを含めてタイヤ選択をしっかりしていけばいい戦いができると思います。疲れました」
平良響
「天気が晴れていくのは目に見えていたのですがタイヤチョイスをミスしました。スタートして2〜3周した時点でこれはダメだなと思いました。それでもタイヤを温存して走っていたのですが、予想以上にペースが上がりませんでした。SCが入った時点で大きなギャップが一気に縮まってそれは良かったのですが、その後のFCYは不運でした。次のオートポリスはウェイトが半減ではないのですが去年とサクセスウエイトはほぼ同じですし、去年は速かったのでそこはポジティブに考えます。重いもてぎは相当苦しいと思いますが、最終戦に向けてポイントを重ねたいと思います」
加藤寛規監督
「最初はともかくタイヤはハードじゃないとダメだったのかなと。コース上に水がなくなってしまってからは完全にハードでした。ピットインのタイミングは1周違いで周回遅れになってしまったので、そこで上位に行けなくなってしまいました。今週はそんなほんのちょっとしたボタンの掛け違いみたいな感じで、リカバーはしているのですが、何かが起こってこんな結果になってしまいました。ただドライバーも頑張ってくれました。チャンピオンシップを考えたら、残り3レースは全部上位でゴールするような戦略を立て直さないといけませんが、そこはいろんなことを考えて頑張ります」