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投稿日: 2024.09.23 23:24
更新日: 2024.09.23 23:25

ホンダ 2024スーパーGT第6戦SUGO レースレポート


スーパーGT | ホンダ 2024スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

難コンディションのなかでSTANLEY CIVIC TYPE R-GTが健闘し5位フィニッシュ

 9月21日(土)~22日(日)、スポーツランドSUGO(宮城県)で2024年度スーパーGTシリーズ第6戦『SUGO GT 300km RACE』が開催され、GT500クラスに5台のCIVIC TYPE R-GT、GT300クラスに1台のNSX GT3が出走しました。

 8月31日(土)~9月1日(日)に鈴鹿サーキットで開催予定だったシリーズ第5戦が台風の影響で12月7日(土)~8日(日)に順延されたため、今回のレースはシリーズ第6戦ではあるものの、今シーズンの5戦目となりました。

 第4戦から1カ月半のインターバルを置いて迎えたレースウイークでしたが、スポーツランドSUGOの天候は思わしくなく、金曜日の段階から、公式予選が行われる土曜日午後の天候悪化が予想されていました。主催者からは、公式予選がキャンセルされた場合、土曜日午前の公式練習のタイムでグリッドを決めると発表があったため、公式練習は走行開始直後からタイムアタック合戦となりました。

 ウエットコンディションのなか、セッション序盤のCIVIC TYPE R-GT勢は快調にタイムを縮めましたが、途中から雨が強くなってコースオフする車両が続出。再三の赤旗中断もあってタイムアタックのタイミングが難しく、セッション後半のCIVIC TYPE R-GT勢のラップタイムは伸び悩みました。結局、午後は予想通りに天候が悪化して公式予選は中止。事前の発表に従い、公式練習で記録されたタイム順によって決勝レースのスターティンググリッドが決まりました。

 その結果、64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が6番手、17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が10番手、100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が11番手、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が12番手、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が13番手と、CIVIC TYPE R-GT勢はグリッド後方に並ぶこととなりました。

 22日(日)もスポーツランドSUGOは朝から雨模様。13時30分から84周で予定されていた決勝レースのスタートは順延され、雨がやむのを待って14時22分にフォーメーションラップが始まりました。路面は依然としてウエットコンディションで、GT500クラスの車両は全車レインタイヤを装着してレースに臨みました。

 レースはセーフティカー先導で始まり、残り81周で本格的にスタートが切られました。徐々に路面が乾いていくなかで、9番手スタートの17号車(塚越)がペースを上げ、9周目にはCIVIC TYPE R-GT勢最上位の4番手へポジションアップ。19周目には2番手にまで進出しましたが、セーフティカー介入を挟んでその後4番手へ後退しました。このころからコースはドライコンディションへと変わり、各チームはドライバー交代とドライタイヤへの交換、給油を行うタイミングを探り始めました。

 41周目、コース上に停止車両が生じたタイミングで上位陣が一斉にピットへ。17号車(太田)は順位を落とすことなくコースへ復帰しましたが、混雑するピットロードのなかで交換の済んだタイヤに接触。これに対してドライブスルーペナルティーの裁定が下り、順位を大きく落としてしまいました。

 17号車(太田)に代わってCIVIC TYPE R-GT勢の最上位に浮上したのは100号車(山本)。100号車は36号車GR Supraに次いで重いサクセスウエイトを課せられ、11番手からスタートしていましたが、フルコースイエローからセーフティカーが介入したところでタイミングよくピットイン。ドライタイヤを選択し、牧野から山本にマシンを引き継ぎました。

 事実上の順位を上げた100号車(山本)は、17号車(太田)が後退すると5番手にポジションアップ。前を行く36号車との差を縮めていきましたが、順位を入れ替えるには至らず、5番手のまま84周を走りきってチェッカーフラッグを受けました。17号車(太田)は7位、16号車(佐藤)は10位でフィニッシュし、それぞれ選手権ポイントを獲得。この結果、100号車(山本/牧野)は獲得ポイントを43点に伸ばし、総合ランキングトップの36号車と6点差の3位で次戦を迎えることになりました。

●佐伯昌浩 Masahiro Saiki
HRC SGT Large Project Leader

「フリー走行では路面コンディションの変化と計測のタイミングが合わず、順位が低迷してしまったので、決勝レースは難しくなると予想していました。ただ、毎年のようにスポーツランドSUGOでのレースは荒れるので、タイミング次第で順位を上げられるだろうと思っていて、いいタイミングでピットに入った100号車と17号車が上位に上がれました」

「17号車はペナルティーで落ちてしまいましたが、100号車はサクセスウエイトが重かったにもかかわらず、ランキングトップの36号車のすぐ下でフィニッシュし、ポイント差を6点に留めることができました。シリーズ終盤戦もチャンピオンシップ優勝を目指して戦いますので、応援をよろしくお願いします」

山本尚貴
STANLEY TEAM KUNIMITSU

「サクセスウエイトのことを考えると今回は厳しいレースになると覚悟していたので、しっかりと少しでもポイントを取ることを目標にしていました。結果に満足はしていませんが、納得できるレースがチームとともにできたと思います」

「交代してから、路面にはラインが1本しかありませんでした。最後は乾いてきたので、とにかくミスなく走ることを心がけていました。前の36号車に追いつきたかったですが、手強かったです。次回のオートポリスでも、今回のようなしぶといレースができたらいいと思います」

牧野任祐
STANLEY TEAM KUNIMITSU

「SUGOに来るまでは、(ウエイトも重いので)5位になれたらいいと思っていました。狙っていた順位でレースを終えましたが、チャンピオンを争っている36号車が前にいるので、満足はしていません。ただ、ウエットコンディションになったら勝負権はないと覚悟していたので、できることはやったと思います。36号車とのポイント差が少し開いてしまいましたが、フルウエイトになる次のレースは踏ん張りどころです。チャンピオンを取るためにいいレースをしようと思います」

山本尚貴/牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)
2024スーパーGT第6戦SUGO 山本尚貴/牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)
Modulo CIVIC TYPE R-GT/Astemo CIVIC TYPE R-GT
2024スーパーGT第6戦SUGO Modulo CIVIC TYPE R-GT/Astemo CIVIC TYPE R-GT


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